27.10.12

お久しぶりの

前回の投稿から、ものすごく時間が空いてしまいました。したいこと、せねばならないことが沢山あって、中々ここまでたどり着けません。

Swallows of Kabul, 読み終わりました。哀しいお話なのですが、しんみり、というよりは、救済を求める叫びのようで、心がかき乱される、というのはこういうことかな、と考えてしまいました。別に、どうにかしてくれ、助けてくれ、ということではないのです。出口を求めてさまよい続けるけれど、ふと、出口が無いことに気付いて、そのときに口から出る音、とでも言えばよいのでしょうか。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの本も、もう一冊読みました。今度は日本語で。
作家としてデビューされる前の作品だそうですが、そのせいでしょうか、ダイアナさんだ!というスタイルではなく、ああ、イギリスの作家さんだな、と感じさせるような作風でした。ネスビットやら、スーザン・クーパーやらを思い起こさせるような。
 舞台となったモーカム湾自体には、私は行ったことがありませんが、同じ地方の沿岸で、やはり潮の満ち引きで島になったり陸続きになったりする場所は、訪れたことがあります。あるときには道があるのに、別のときにはなくなってしまうって不思議で、確かに、そんな道を辿っていけばどこか見知らぬ場所へ行ってしまいそうな気もします。イギリスの海辺の風景が浮かんでくるような作品でした。

その他には、「右利きのヘビ仮説」やら、「うなドン」やら、「ニッポン《南の島》大図鑑」やら、本当に雑多に読んでいました。

どうも、漢字の多い本がやたら苦手になってしまったようで、簡単な本ばかり手に取ってしまいます。母語話者でも読解能力って下がるんだな、と思いつつ、また漢字がすんなり入ってくるようになったときには逆に英語の方のスピードが下がるんだろうと思うと、とりあえずは今のままで良いような気もしてしまいます。