27.12.10

相も変わらず…+追記

懲りずにまだまだ金星特急が頭のなかで走り回っています。

ここまで読みこんでいいのか、と言う疑問もあるけれど…

ユースタス・ユーハン・ユレンシェーナ(Eustace Johan Gyllenstierna)
身長173㎝、21歳
「ユーハン・ユレンシェーナ」は17世紀スウェーデンで絶対王政を確立した人物とのこと。このころのスウェーデン王国は領土広いから、まあ北欧辺りということで良いのか。金髪碧眼という描写も北欧人らしい。すらりとして背が高め、というのも納得。しかし、「ユースタス」と言う名前は、英語圏のもの。ということはこの名前は偽名、あるいは「ユーハン・ユレンシェーナ」の方が後付けで…とか考えちゃっていいんだろか。それともそこまで考えちゃいけないのか、表記はアルファベットじゃなくて世界語だからそもそもそんな問題は成立しえないのか。漢字の用途が十分に理解されないことからして、おそらく世界語は表音記号だから、それはそれでアリだとは思うけれども。
でも、「聖マセッティ」はイタリアンな響きがする。地中海出身ってユースタス自身が言ってたけれどそれはマセッティの場所を意味してたのかな。教皇庁の警護でロヴェレート王国に来たとか言ってたしなあ。

アルベルト・サヴォイア(Alberto Savoia)
身長不明(高い、砂鉄と同じくらいかもうちょい高いくらい?)、27歳
サヴォイア家というのはイタリアの王家で、アルベルトの出身国「ロヴェレート王国」は北イタリアにある地域が元ネタのよう。「アルベルト」と言う名もイタリアのもの。ということはばっちりイタリア出身。ばんざい。すっきり!しかしこの国、「ロヴェレート」という名に忠実な領土を持っているならばかなり範囲小さいからそこまで豊かとも思えないけど、殿下は一体どこから金をぽんぽんだしてくるんだろう。

砂鉄
身長185㎝、27歳
ペルシャの砂漠地帯出身。てことは現代のイラン生まれか。この人は出自がはっきりしてるなあ。本名、てのも一応はあるんだろうけれど、出てくるかどうかは怪しいな。今更砂鉄以外の名前言われてもぴんとこないし。人間関係は完全に泥沼。無名→彗星→砂鉄⇔ユースタス、この図をどう解くか、興味津津。

アカシ錆丸
身長155㎝~160㎝、15歳(?)→22歳、4巻時点で161cm。
追記:身長は、砂鉄が185㎝で1巻の「30㎝も差がある」というところからひいてきたのだけれど、3巻で灘陸佐が「5㎝くらいは伸びたようだ」と言っていたので、おそらく160くらいになったのかと。いいなあ。6月10日、4巻時点で161cmと判明。夏草計測。
やっと名字もわかったけれど、結局この子は日本人でいいんだろか。父親が誰なのかも曖昧だけれど、曖昧だという設定なのか実はまだ何かあるのか。ヘーゼルの瞳に赤い髪。高級娼婦だった母親の「鬼灯」。
そして、「穂村伊織」って兄の名も、漢字があるところからして特別のよう。娼婦の息子としていじめられそうだった自分を兄が守ってくれた、という記述があるけれども、兄の年齢は26歳ということになっている。9歳も年が違って同じ学校に居る、ということはまずないんじゃないかと思う。ということは、錆丸が年齢を偽っている?実は、9年前に金星に出会ったときすでに15歳だったりして。とすると実年齢は24歳…?まあ、そうすれば兄との年の差も良い感じだし、ユースタスより年上だから、保護者視点になりがちなのにも説明付くけれど。

灘陸佐
身長不明、40代
や、メインではありませんが。この人も漢字あるなあ、と。華族や武家は漢字持ちが多いようだから、それのせいなのかな。セトウチ・ヨウには、今のところ漢字がついてないし。
頼む、この人だけは普通に良い人でいて欲しい…!



1月6日追記:いい加減にしろって話ですが、金星特急の物語が開始してからの日数を、ざっとまとめてみました。ざっとなので、間違っている可能性大ですが。

13:49発東京―上海間3日→停車1日(24時間)→走行1日→インドシナ停車2日→走行―消滅98時間(約4日)→6月17日17時ごろチベット出発→走行2日以上→中央アジア草原地帯停車82時間(3日半)→1夜明けてヨーロッパへの入り口、トルコらへん
とりあえず、6月6日から17日くらいは経っているので、秋号時点で6月23日、24日辺りかな?

18.12.10

再び

英国へ行くことになりました。あ、来年の夏の話ですが。
留学が決まったんです!
1年未満、多分、10ヵ月くらいでしょうか。
マンチェスター大学というところです。

また英国か、って感じがしないでもないかもしれませんが、学びたいことが学べるので幸せです。
でも、選考の過程でもれてしまった人もいて…ものすごく申し訳ないとは思いつつ、ちゃんとこの貴重な期間を生かし、経験積んで帰ってきたいと思います。(と、けっこう先の話をしてみる)

とりあえず、留学に関する情報の非常に少ないこの大学に入ってしまった後輩のために、やったこと記録はまめにつけとこうと思います。今年の候補生がどれほど迷走したことか…。候補同士は微妙なライバルだから、情報交換とかしにくいし、応募したのばれるのが嫌だから言わないって人もいたし…。一応、学内のSNSみたいので情報交換できるという名目になっているけれど、ぶっちゃけ何の役にも立たなかったし(ぼそり)。せっかくの留学、無駄にしないようにしなきゃ。


ゼミも決まったことだし、これでやっとクリスマスと年末がやってこれるようになりました。
またあの国に住めるのかと思うと、本当に嬉しくてたまらないです。

14.12.10

ウィングス秋号

頭の中が金星特急です。
吸引力がありすぎるよ、あの本。

そして、…買ってしまいました、連載されてる雑誌の方…誘惑に負けて無駄遣い…。でも後悔はしてないんだ、面白かったから!

以下、ネタバレ含む感想です。









錆丸のピアスに時間が表示されないのは、やっぱりタイムリミットが彼だけ無いからだったんですね。特権?

シャッターが下りたままだと言う、錆丸両親の理髪店。これだけ言及があるからには、何か理由があって失踪してるんでしょうか。まさか、マリアたちと同じところにいる…ってことは…ない、でしょうね多分。

そして、ユースタスが今回は本当に可哀想。錆丸が死んだと思いこんで、さらに襲われそうになって、砂鉄に助けを求めることも心に浮かんでるのに、(前のあれがあったがために)自分で闘わなきゃって思いこんで。最後に錆丸が生きてることを教えてもらえて、どれほど心が楽になったことか。でも、これで砂鉄との距離がまた開いたなあ。ま、今のところ、錆丸>雷鳥>砂鉄、くらいの優先順位みたいだけれど(笑。月長石が最低すぎて、砂鉄が耳獲ってきたとき、よくやった!と思ってしまった。もう私は二度とムーンストーンを同じ目で見れないよ…。

砂鉄も今回は可哀想。錆丸は結局見つからないわ(=ウェルからはぐれてしまったわ)、ユースタスには近寄るなとか言われて信用をすっかり失ってしまったのを実感するわ。そんな彼女のために氷砂糖と護身ワイヤーを置いてく砂鉄がなんだか哀れ。気まずいからか「坊ちゃん」って呼び続けたり、心配してるのにろくに言葉をかけられなかったりする不器用さ。そして最後に、彼女の瞳を反芻してて毒をまんまと盛られるなんて(笑。アルベルト殿下が医療の知識あるから、何とかなりそうなもんだけれど。何とかなるんだろうけれど…回復したときには殿下に頭が上がらなくなるんじゃ?

しかしあのタバコ(七狼星)、迷惑にはなっても役には立ってないんだけれど、この先何かあるんだろうか。

二人ともお互いの瞳が気になっているようで、お互い様感が激しい。青と黒、ね。

殿下はユースタスについての情報を色々持っているようだけれども、次号でそれは明らかにされるんだろか。すっごい気になる…!砂鉄も気になってるようだし。

錆丸は錆丸で、黒曜との絡みが色々複雑に。ていうかあのおっちゃん何がしたいの?錆丸を助けたかと思えば、月氏抜けて錆丸追う立場になるとは…。まさか、いざという時にまた錆丸を助けるため?反対勢力に属すことで砂鉄に殺されようとしてる?謎多き行動です。でも、死亡フラグは初登場時から立ってるような気がしてなりません。でも多分、殺すのは(闘うはありとしても)砂鉄でも無名でもなさそう。

錆丸が無事だったのは、(主人公特権として当たり前だけれども)本当にほっとした。マニュアル車が運転できなかった彼ににやり。同時に彼の居ない金星特急は雰囲気が変わってしまって寂しい。三月・夏草・錆丸のセットもなかなか好きだけれど、やっぱりユースタス・砂鉄・錆丸のセットの方が好きだなぁ。というか、ユースタスのために(そして間接的には砂鉄のために)早く戻ってこれるといいな!彼の謎も、どう展開されていくのか興味津津。囲まれた、というところで終わったから、すぐに乗車はできなさそうではあるけれど。

「ラノベ」というラベルがつくジャンルの作品に、ここまで嵌ったのは十二国記以来かも。これからの展開が本当楽しみ!!

しかし、やっぱり私は世界観がしっかりしてるものが好きなんだな、と実感。守り人然り、十二国記然り、金星特急然り。


12.12.10

世界考察

勉強の合間に、こちゃこちゃと。

金星特急ワールドの世界観について。

1.言語:「世界語(語はさんずい付き。繁体字?しーじぇーゆーと読む。)」を世界中ほぼすべての民族が話す。しかし、国や文化は様々で、世界をひとつにまとめる統一国家などがあるわけではない。

しーじぇーゆーという読み方は、北京語読みらしい。

創世神話では、バベルの塔をつくり皆同じ言葉を話すようになったが、塔には入れなかったわずかな民族が別の言語を話すようになったとの内容。世界語でない言語を話す彼らはバベルの一族と呼ばれる。

この創世神話は様々な地域で普及しているようだが、宗教が統一されている訳ではない。

3巻においてアルベルト殿下は、現在の神話は200年前に改ざんされたバージョンだと言及。彼が正しいバージョンとして述べたのは、オーソドックスな聖書のバベルの塔の話。

また、「漢字」はもはや使用されず、アジア地域では名前に付けるおしゃれな「飾り」として扱われる。「漢字家」なる専門家もみられる。漢字=表意文字のコンセプトを誰も理解していないところからして、現在使われている文字はおそらく表音文字。

2.世界:ヨーロッパのアジアへの勢力拡大が落ち着かないまま現代に至ってしまった感じ。東南アジアにはヨーロッパ各国(フランス、イングランド、ポルトガル、オランダ)の軍隊が侵略中で、多くは国境が毎週のように変わる紛争地帯と化している。アメリカは、一応出て来はしたものの、どういう状態なのかははっきりしない。

3.日本:基本的に学校の制度・人々の暮らしは現実の日本と同じよう。しかし、「横浜赤線」という、江戸の遊廓がそのまま発展したようなものが存在する。

4.宗教:カトリック、チベット・日本では仏教が存在する。イスラム教とラマ教も。ってことは、大体今の世界にある宗教と同じものがあるんじゃないだろうか。また、世界各地に「金星堂」なる「古い神」を祀る祠があり、恋愛成就の神として若者に人気。ちなみに、そこで祈っていた女の子が多数失踪・庭園のようなところへ集められている模様。

5.存在が確認できている国:日本、アメリカ、イングランド(ってことはスコットランドとかウェールズとかは別なのかな?)、フランス、上海(国だっけ…1巻が手元に無いので微妙)、ロヴェレート王国(おそらく北イタリア。ということは南イタリアもある?)、ブラジル、聖マセッティ騎士団領(自治領っぽい)、清、インドシナ連邦(仏保護領)、真臘国(インドシナ連邦内国家)、シャム王国、ポルトガル、オランダ、インド帝国(イングランド領)、吐蕃国。

6.超自然:「魔力」的なものは、自然に受け入れられているようなので、世界を変えるほどの魔術は(金星以外は)存在しないにしても、少しはありそう。ユースタスの「惑わし」とか、予言とか、それを見破る人とか。

7.金星:女神。金星特急を現出させては花婿候補を乗せ、消してしまう。列車をつぶしたり、人を木に変えるような力を持つ。

錆丸は、金星は自分が9年前に出会った少女だと確信している。少女は蜥蜴(ウェル)を創ったり、刀のつばを再現してしまったりと、物質・生命を自在に操れるよう。

と、こんなところでしょうか。
少しずつ、世界が分かってくるのが面白いです。また新しい本が出たら、随時追加していこうかな。


10.12.10

改:金星特急3 感想



金星特急3巻目、読み終わりました!
相変わらず、楽しいシリーズです。
殺伐としすぎず、軽くもなりすぎず、絶妙なバランスを保ち続けてもう3巻。すごい…!
そして一気に増える登場人物。

もっと色々叫びたいところなのですが、眠いので、今日はここまで。

+感想(ネタばれ注意!!!!)
あらすじはきっと密林さまなどで読めると思うので、まともな紹介は略。







ユースタス…もう女の子以外の何者でもなくなってきました。かわいい…!
しかし、魔力で誤魔化していたとは…すごいな!見破られる(?)ともう効かない、というのが面白い。
そして、あっさり白の一鎖さんに餌付け…(笑 プリンプリン。
瞳の色がサファイアじゃなくてブルーダイアモンドって、微妙…!それなのにわざわざ否定する砂鉄が可愛いな。なぜ特急に乗ったのかも、なんとなく分かって満足。彼らしいな…。そして気を付けて…!

砂鉄…出番、無し(笑。ユースタスに脱脂綿で目を突かれたり水をざばっとかけられたり、良い感じ(とそもそも言えるかどうか微妙だけど)なところで殿下に目撃&邪魔されたり。せっかく錆丸を助けようと思ったのに出番が無かったり(笑。しかし、色々謎だったことが大体解けた!そうか妹かー。

錆丸…なんだ、その成長速度??そして、金星に会ったことがあるだと…?そしてなんで怪我してもすぐ治るの??ウェルとは何者ぞや?
3巻の時点でいちばん謎が多いのは、主人公の錆丸。一番普通じゃないのも錆丸な気が。というか、一番普通なのは砂鉄な気がしてきた。

アルベルト殿下…砂鉄との相性最悪。しかも、錆丸にも砂鉄にも女たらし的な視線を送られてて、信用が無いのが面白い。ユースタス的にはどうなんだろ。その研究者的な視点で、光速でユースタスの秘密を見破りましたね。男性だと思う者には海の色、女性だと思う者には空の色、と。抜け目なさすぎるよ殿下。

鎖たち…作者の騎馬民族へのあこがれがぎっちり詰まった集団のような気が(笑

気になった点:
錆丸の赤、ユースタスの白、砂鉄の黒が、月氏の三鎖の色と対応してるのには何か意味があるんだろうか?

砂鉄は、錆丸が9年前に金星に会ったことを語ったから、今の「15歳」から9引いて「6歳の初恋」って言ってるけれど、錆丸ってもしかしてもうちょっと(というかかなり)年上なんじゃなかろうか。絵にかいたような不老不死を体現してるし、「ひどく大人びた顔をみせる」と殿下にも言われてるし。ユースタスを守ろうとしてる辺りもなー。

そして、砂鉄はユースタスの性別が三月にばれたらまずいと思っているけれど、彼の初登場シーンでのあのセリフ(「お綺麗ですね××しませんか?」「この子(=錆丸)と」って言ってるところからして、端っから女性と見ているんじゃないかと思った。それか錆丸の叫び通り極度のアレな人なのか。



そして相変わらず、引きが上手い…。錆丸が!ユースタスが!砂鉄は?という感じです。
今、ウィングスの雑誌を購入しようと手が伸びています。マウスをワンクリックすれば…いや冷静になれがまんするんだ自分!