4日目:
かねてから行こうと思っていた、乗馬ツアーへ。値段が張るのだけれど、他の国、特に日本で行くともっと高い。しかも、アイスランドの馬にまつわる歴史も、面白い。これはもう乗るしかないと思い、申し込んだ。
宿に車が迎えに来てくれて、郊外の馬小屋へと向かう。私の申し込んだツアーには、私の他もう一人、ヘーゼルの瞳のフィンランド人の女性がいるのみ。二人+ガイドで、馬に乗って出発。馬は普通のよりもはるかに小さく、腹が樽のように丸い。トールキンの「ホビット」の、腹の丸いポニーたちはこれのイメージだったのかも、と思った。
出かけてすぐに、トルトというアイスランドの馬独特の足並みを体験したが、乗り方が悪いのか酷く弾む。景色は、はるか向こう(とその時は思われた)に低めの山並みがあるだけ、あとは周りは完全なる平野。しかし、よく見ると溶岩らしきものの上に草が生えているらしく、とてもぼこぼこしている。
しばらくすると川に差し掛かり、そこで休憩した。鞍を外し、馬の手綱の片側を外し、一本になった綱を手で握りながら、お昼を食べる。手に持ったサンドイッチを、馬が物欲しそうな目で見やりつつ、にじり寄ってくる。フィンランド人女性の話を聞いた。なんと彼女は、グリーンランドからヨットでアイスランドへ来たらしい。アイスランドは2回目だそうだ。この国には毒のある植物がないの、と何だか嬉しそうに言っていた。ちなみに、蝶もいないそうだ。
休憩の後はまた馬にまたがり、別の方向へ。だんだんと、遠くだと思っていた山に近付いてきた。山は、元々は火山だったという雰囲気の、岩や細かい石で覆われている。ところどころ、苔が生えている。ここでまた休憩し、写真を撮った。フィンランド人女性がかがんだかと思うと何かをぱくっと口に。ツルコケモモ(Crowberry)だと教えてくれた。確かに、よく見ると苔上の植物に黒い実が生っている。甘酸っぱい。
山を下り、元の馬小屋へ向かう。途中で、アイスクリーム小屋だったものが廃墟になっている。ガイドが、ここはエルフが住んでいるので、この小屋が焼けてしまった後、誰も手を付けられないのだと言う。馬小屋の側にも同じ理由で何も手を加えられない丘があり、人間がそこをいじると、所有している馬が一頭死んでしまうのだそうだ。
しばらくいくと、道路に出た。真っ直ぐな道路を、ひたすら並み足で進む。自動車教習中でさえ、真っ直ぐな道では必ず眠くなっていた私だから、例に洩れず睡魔に襲われた。危険だ、危険だと思いつつも、意識は遠のいていく。結局、道路を歩いた時間の半分くらいはうとうと状態で過ごしたように思う。意外にも、馬上でだって眠れる。
馬小屋の近くまでくると、また木が生えている。ナナカマドの木にフィンランド人女性が馬を進めたかと思うと、ひょいと摘んで口に入れた。聞くと、普段は酸っぱすぎるのでジャムにするのだと教えてくれた。
馬上にいたのは5,6時間。馬小屋に戻ると、サービスのコーヒーとケーキが待っていた。そのまま、送迎バスに乗り宿に直行、20:00頃には眠っていた。
宿に車が迎えに来てくれて、郊外の馬小屋へと向かう。私の申し込んだツアーには、私の他もう一人、ヘーゼルの瞳のフィンランド人の女性がいるのみ。二人+ガイドで、馬に乗って出発。馬は普通のよりもはるかに小さく、腹が樽のように丸い。トールキンの「ホビット」の、腹の丸いポニーたちはこれのイメージだったのかも、と思った。
出かけてすぐに、トルトというアイスランドの馬独特の足並みを体験したが、乗り方が悪いのか酷く弾む。景色は、はるか向こう(とその時は思われた)に低めの山並みがあるだけ、あとは周りは完全なる平野。しかし、よく見ると溶岩らしきものの上に草が生えているらしく、とてもぼこぼこしている。
しばらくすると川に差し掛かり、そこで休憩した。鞍を外し、馬の手綱の片側を外し、一本になった綱を手で握りながら、お昼を食べる。手に持ったサンドイッチを、馬が物欲しそうな目で見やりつつ、にじり寄ってくる。フィンランド人女性の話を聞いた。なんと彼女は、グリーンランドからヨットでアイスランドへ来たらしい。アイスランドは2回目だそうだ。この国には毒のある植物がないの、と何だか嬉しそうに言っていた。ちなみに、蝶もいないそうだ。
休憩の後はまた馬にまたがり、別の方向へ。だんだんと、遠くだと思っていた山に近付いてきた。山は、元々は火山だったという雰囲気の、岩や細かい石で覆われている。ところどころ、苔が生えている。ここでまた休憩し、写真を撮った。フィンランド人女性がかがんだかと思うと何かをぱくっと口に。ツルコケモモ(Crowberry)だと教えてくれた。確かに、よく見ると苔上の植物に黒い実が生っている。甘酸っぱい。
山を下り、元の馬小屋へ向かう。途中で、アイスクリーム小屋だったものが廃墟になっている。ガイドが、ここはエルフが住んでいるので、この小屋が焼けてしまった後、誰も手を付けられないのだと言う。馬小屋の側にも同じ理由で何も手を加えられない丘があり、人間がそこをいじると、所有している馬が一頭死んでしまうのだそうだ。
しばらくいくと、道路に出た。真っ直ぐな道路を、ひたすら並み足で進む。自動車教習中でさえ、真っ直ぐな道では必ず眠くなっていた私だから、例に洩れず睡魔に襲われた。危険だ、危険だと思いつつも、意識は遠のいていく。結局、道路を歩いた時間の半分くらいはうとうと状態で過ごしたように思う。意外にも、馬上でだって眠れる。
馬小屋の近くまでくると、また木が生えている。ナナカマドの木にフィンランド人女性が馬を進めたかと思うと、ひょいと摘んで口に入れた。聞くと、普段は酸っぱすぎるのでジャムにするのだと教えてくれた。
馬上にいたのは5,6時間。馬小屋に戻ると、サービスのコーヒーとケーキが待っていた。そのまま、送迎バスに乗り宿に直行、20:00頃には眠っていた。