しかも、アイオナ島(とマル島)は偶然、旅行直前に読みはじめたサトクリフの遺作、Sword Song(『剣の歌』)の舞台の一部ではありませんか!読んでいて本当に驚きました。サトクリフの小説の舞台はブリテン島各地に点在していますが、この島ほど、当時の様子がそのままになっている場所も少ないと思います。本当に偶然、この島へ行けた幸運に感謝するばかりです。
7月19日追記:
すっかり書き忘れていましたが、アイオナ島は6世紀聖コロンバがアイルランドからキリスト教宣教に来た時に活動拠点とした島です。修道院を建てたものの、コロンバの死後200年ほど経った後の794年のバイキングによる襲撃を皮切りとして、何度も標的にされるようになり、廃れてしまったそうです。一部が現存している修道院と尼僧院は、バイキング襲来から何百年かたった後に再建されたものだそうです。
さらに、行ってから思いだしたのですがネス湖の方も、この聖コロンバゆかりの地でした。ここでピクト人に対して宣教活動をしていた聖コロンバが、地元の人たちを困らせる水の魔物を十字架をかかげて退散させた、という記録が、7世紀後半、アイオナ島の修道院長だったアドムナンによる『聖コロンバの生涯」にあるようです。
1日目
友人と待ち合わせるため、グラスゴーで一泊。このホステルが、超高級住宅地に位置していて、内装もすごい。グラスゴーは昔、商業で繁栄していたらしいから、その名残なのでしょう。
2日目
移動開始。一気にアイオナ島へ。グラスゴー→オーバン→マル島→アイオナ島、の鉄道→フェリー→バス→フェリー、という乗り継ぎばっかりの旅。
オーバン。行きはただの田舎町に見えた。 |
マル島行きのフェリー。 |
フェリーから見えたDuart Castle。 |
マル島のFionnphort。海が既に素晴らしく綺麗! |
アイオナに着きました。砂浜が南国感を醸す。 |
8世紀の十字架。 |
尼僧院の廃墟。13世紀くらいから使用されていた。 |
白い砂浜が本当に綺麗。 |
日没を見に行きましたが、10:30くらいでした。 |
星を見ようと夜更かしするものの、白夜に近い状態で結局暗くならず。これは3時くらい。 |
ホステルの中はこんな感じ。鍵など一切かかりませんが、大丈夫です。 |
3日目
アイオナ島→マル島→オーバン→フォートオーガスタスの移動。そして移動開始直前に、聖コロンバの湾に行くのを忘れてたのを思い出し…ましたがあきらめました。それだけが少し心残り。
ホステルのオーナーさんの羊を集めるのを手伝いました。 |
何か仕事してるっぽい人 |
フェリーの軌跡すら青い! |
遠くからこのオーバンのお城が見えて、行こう!ということに。 |
Dunollie Castleというお城でした。ラピュタ!と騒いでいた日本人二人は私たちです。 |
迷い込んだ私有地にも廃墟が…。 |
4日目
ネス湖散策の日。
この辺りから二人ともなぜか、かなり長いこと旅しているような気分になってきました。
Urquhart Castle。ネス湖湖畔にあります。 |
インバーネスの街。都会! |
ネス湖の南端、フォートオーガスタス。 |
道なき道を登った、上からの眺め。 |
ここにも廃墟! |
いい感じに腐った、木製の橋。 |
グラスゴーに戻る予定だったのに、使っていたバス乗り放題券でエディンバラまで行けると友人が言いだし、急きょ予定変更。しかしエディンバラは嵐のように風が吹き荒れていたので、たまたまやっていたムンク展を見に行きました。
Scotland National Gallery of Modern Art。 |
ムンク展。 |
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