3.2.11

House of Many Ways 感想

Diana Wynne Jones
HarperCollinsChildren'sBooks
発売日:2008-05-05


読みました。
主人公はCharmain(チャーメイン)という女の子なんですが、ソフィーもハウルもカルシファーもモーガンも総出演して来ます。あ、お城も最後にゲスト出演!アブダラのキャストも一部出演します。元拉致王女二人と、料理人と犬一匹が。

そして、ハウルがまた、いい感じにうざい…笑。ソフィは登場早々切れ気味です。
ハウルは、とある事情によりTwinkleという、とっても可愛らしい6歳の少年に化けています。名前からして、ばかばかしいですね!「きらきら」ちゃんですか、と。
そしてこの少年、何ともむかつくことに、前歯が抜けるお年頃のようで、Sの発音がちゃんとできません。
"And do you have to lisp like that?""Yeth,"
(「そんな舌っ足らずでしか話せないの?」「うん」p154)

さらに、ハウルの台詞"Don't you fink I'm pwetty at all?"(「僕、可愛いと思わない?」)という、かなりイラっとくる質問に対するソフィーの返答"Yes...Disgustingly pretty!"(「ええ…気持ち悪いくらい可愛いわよ!」p155)というのもらしくて良いですね。

↑しかし少年ハウルって…駿アニメに影響されてたりするんでしょうか…

 とにかくこの少年ハウル、本気でうざいです(ハウルらしいという意味で)。本領発揮!!!という感じ。
途中で、「こんなの着れない!!僕、あのしましまのやつがいい!!!」とか言って盛大に駄々をこねてくるハウルに吹きました。すごい演技力ではありますけどね…うん、ソフィーに迷惑をかける方向に向かってばかりですね。一応、「君には無理だから、僕がたちゅけに来たんだ」(←苦しい訳だ)と、(相変わらず舌っ足らずに)かっこ良く言うんですけど、その後のガキ行動で完全に帳消しでしたね!

 正直言って、主人公のチャーメインは影が薄かったです。いや、ソフィーたちが濃すぎるのか。もちろん、彼女がメインの話ですが、ソフィーやハウルが出張る出張る…面白いけれど、主人公が今一印象に残らない不思議な本でした。贅沢を言うなら、マイケルがどうなってるのかも知りたかったな…。


でも面白いじゃないですかこの本‼今までになく読みやすい!展開も面白い!(最後がちょっとショッキングだけど…)
何で、邦訳まだ出さないんですか徳間書店さん‼私ならもうただでやりm(黙れ)

前にも書きましたが、このHoue of Many Ways(Castle in the Airも)はHarper Collins社のHPで一部を無料試読できます!ぜひ興味を持たれた方はお試しを!


追記:あまりにも気分が湿気ていたので、明るい色のデザインに変えてみました。読みにくいようでしたら、戻そうと思っています。
追追記:「読書」ラベルの記事が氾濫しまくっていたので、思い切って「和書」「英書」に分けました。「読書」ラベルは潔く削除しました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

イギリス版とアメリカ版どちらで読まれたのですか?

WaYa さんのコメント...

こんにちは!
しばらくコメントを投稿頂いていたことに気付かず申し訳ありません。
私が読んだのはイギリス版です。