24.11.11

新刊!

一言だけ、叫んで行きます。

炎路の旅人&バルサ短編、発売決定!!!!



追記:
 本っ当に嬉しいニュースです。守り人シリーズが完結し、「流れ行く者」という外伝も出てしまった今、「炎路」はもう、読者に公開されることなく終わるのかな…と、思っていました。先日「上橋先生新刊」の報が流れて来た時も、特に根拠も無く新しいシリーズだと思いこんでいました。
 あのヒュウゴの話が読めるなんて、本当に夢のようです。発売は1月。私が読めるのは多分、もう少し後でしょうけれど、楽しみに待ちたいと思います。

※ソースはこちらの「守り人の枝穴」です。

7.11.11

ひみつの海

ご無沙汰しています。

 最近、忙しくて本を読む暇が…というか、趣味の本と勉強の本がごったになっていて、今一敢えて感想を書こうという気になる本がありませんでした。が、とうとう面白い本に出会えたので。
 健康自体は、正直普段の状態よりいい感じです。適切な治療を受けられて良かったなあと思っております。たくさんの人に心配していただいて、感謝でいっぱいです。


 …あれですね、小説ウィングスの雑誌の方がもうすぐ発売だそうですね。うおおお金星特急…。そして来月には単行本も出ると…ああああ(、ン、)。一応我慢する心構えで来たはずなんですが、文庫だけなら他の書籍と一緒に送ってもらえば…などと早くも悪魔の囁きが聞こえます。チョコレートⅡが読みたいです。ユースタス夏草アルベルト。(でも11話も読みt。)
 と、語り出すと切りがないので自粛します。本当、ここまではまった作品は久しぶrはいストップ。


そして、本の方。こちらです。
Sven Hedin
I. B. Tauris & Company
発売日:2010-02-02


訳などは未確認ですが、日本語版もいくつかあります。
スウェン・ヘディン,岩村 忍
角川書店
発売日:1968-03-30

かつて楼蘭王国を栄えさせた、中央アジアのロプノール湖。この湖、何百年も流動状態にあり、北へ南へ、何百キロとなく移動しているらしいのです。かつてプトレマイオスもこの湖に混乱させられ、彼の制作したアジアの地図にはこの湖が2箇所に記されているそうです。
 この湖に乗りだしていくのが、著者のスウェーデン人、スヴェン・ヘディン。1934年4月、彼は旅を始めます。目的は、この湖へ繋がる川を辿り、地理を記録すること。と至って真面目なのですが、この著者、冒険中毒で、もう文章から乗り出す時のわくわく感がびんびん伝わってきます。何せこの時代なので、まずは地元の有志を募って召使や料理人として雇い、自身は大した仕事はしていないのですが…それだけに、周囲に目を配る余裕があるのでしょう、見事な描写で地理や人々の様子を伝えてくれます。
 何より素晴らしいのが、これが実話であること。日本語版は未確認ですが、英語版の方にはところどころ写真が挟んであり、これがまた、とても興味深いのです。
ちなみに英語文は、この時代に書いたものなのに簡潔で分かりやすく、さっぱりとした雰囲気です。そこらへんの文学作品より、絶対に読みやすいです。
 問題は、アルファベット表記なので地名や人名に漢字が付いているのかなどがさっぱり分からないことですが(中国の人も出てくるので)…これは、日本語版ではどうなっているのでしょうね。
 ヘディンさんの冒険記の内の1作は、プロジェクト・グーテンベルクでも入手することができます。

 あ、ちなみに記事タイトルは、私が昔補習校で書かされた絵本というか短い本です。おそらく補習校の宿題のなかで唯一楽しめたものではないかと思います。人里離れた山の中に、突如として海が現れる。数か月留まっていたかと思うとまたふと移動してしまうその海と一緒に旅をするリスの話でした。大きさ自体は湖水地方の湖のひとつくらいだけども、塩水なので海と呼ばれている、という設定だったと思います。当時の私が「塩水湖」という概念を知っていようはずも無く…。まあ実を言うと、当時アーサー・ランサムファンだった私がオマージュ的にタイトルを盗んだっていうのもあるんですけどね!

それでは、また。