26.9.11

4日目

4日目:
かねてから行こうと思っていた、乗馬ツアーへ。値段が張るのだけれど、他の国、特に日本で行くともっと高い。しかも、アイスランドの馬にまつわる歴史も、面白い。これはもう乗るしかないと思い、申し込んだ。
宿に車が迎えに来てくれて、郊外の馬小屋へと向かう。私の申し込んだツアーには、私の他もう一人、ヘーゼルの瞳のフィンランド人の女性がいるのみ。二人+ガイドで、馬に乗って出発。馬は普通のよりもはるかに小さく、腹が樽のように丸い。トールキンの「ホビット」の、腹の丸いポニーたちはこれのイメージだったのかも、と思った。
出かけてすぐに、トルトというアイスランドの馬独特の足並みを体験したが、乗り方が悪いのか酷く弾む。景色は、はるか向こう(とその時は思われた)に低めの山並みがあるだけ、あとは周りは完全なる平野。しかし、よく見ると溶岩らしきものの上に草が生えているらしく、とてもぼこぼこしている。
しばらくすると川に差し掛かり、そこで休憩した。鞍を外し、馬の手綱の片側を外し、一本になった綱を手で握りながら、お昼を食べる。手に持ったサンドイッチを、馬が物欲しそうな目で見やりつつ、にじり寄ってくる。フィンランド人女性の話を聞いた。なんと彼女は、グリーンランドからヨットでアイスランドへ来たらしい。アイスランドは2回目だそうだ。この国には毒のある植物がないの、と何だか嬉しそうに言っていた。ちなみに、蝶もいないそうだ。



休憩の後はまた馬にまたがり、別の方向へ。だんだんと、遠くだと思っていた山に近付いてきた。山は、元々は火山だったという雰囲気の、岩や細かい石で覆われている。ところどころ、苔が生えている。ここでまた休憩し、写真を撮った。フィンランド人女性がかがんだかと思うと何かをぱくっと口に。ツルコケモモ(Crowberry)だと教えてくれた。確かに、よく見ると苔上の植物に黒い実が生っている。甘酸っぱい。

山を下り、元の馬小屋へ向かう。途中で、アイスクリーム小屋だったものが廃墟になっている。ガイドが、ここはエルフが住んでいるので、この小屋が焼けてしまった後、誰も手を付けられないのだと言う。馬小屋の側にも同じ理由で何も手を加えられない丘があり、人間がそこをいじると、所有している馬が一頭死んでしまうのだそうだ。
しばらくいくと、道路に出た。真っ直ぐな道路を、ひたすら並み足で進む。自動車教習中でさえ、真っ直ぐな道では必ず眠くなっていた私だから、例に洩れず睡魔に襲われた。危険だ、危険だと思いつつも、意識は遠のいていく。結局、道路を歩いた時間の半分くらいはうとうと状態で過ごしたように思う。意外にも、馬上でだって眠れる。

馬小屋の近くまでくると、また木が生えている。ナナカマドの木にフィンランド人女性が馬を進めたかと思うと、ひょいと摘んで口に入れた。聞くと、普段は酸っぱすぎるのでジャムにするのだと教えてくれた。
馬上にいたのは5,6時間。馬小屋に戻ると、サービスのコーヒーとケーキが待っていた。そのまま、送迎バスに乗り宿に直行、20:00頃には眠っていた。

19.9.11

3日目

3日目:
丁度奇しくも同じ時期に訪れていた教授に会うことができた。まずレイキャビークの古めの教会に案内していただく。次に議会堂と、国立博物館へ。ここもまた、ハイテク×歴史×ハイセンスの展示で大変に素敵。しかし、古アイスランド語が読めないのが悔しすぎる。子どもコーナーには、私も着れそうなサイズのバイキングな衣装があったが、流石に年相応という言葉を胸に思いとどまった。同じ場所に鎖帷子も置いてあったが、これが重い!12kgあるそうだが、米袋を担ぐときのように、重量が一点に集中するのではなく、身体全体に重みが追加されるところがミソなのではないかと思う。私が読んだサガ関係の書籍には「当時鎧をまとったまま泳ぐことは英雄的な行為と見られていた」とあったが、確かにこれを着たまま泳げたら、それだけで相当な勇者に違いない。


次に行ったのがアイスランド大学の図書館。とっても雰囲気がいい。個室もたくさんあり、勉強スペースもあり、カフェもあり、wifiも飛んでおり、至れり尽くせり。
図書館のあとはCulture Houseへ。アイスランドの古文書が展示してある場所。…だと思っていたが、重要な文書のいくつかはデンマークが持っているそうで、コピーしかないものもある。しかし、ニャールのサガなど、私が読んだことのあるものの原本もいくつかあった。そして、別室ではアイスランドPR映像のようなものが流れている。しばらく見入っていたところ、猟師らしきおじさんがパフィンを網で捕らえ、じたばたもがくそれの首を指ではさみ、きゅっとな…!ぐったりするパフィン…これを映すのか…と、衝撃を受ける。その後、何重羽ものパフィンを襟飾りのようにぶら下げて、おじさんが崖から降りてくる映像→孫らしき男の子が、指に付いた血をぺろりとなめる映像→料理の映像へと流れる。別に残酷だとか野蛮だとか何とか言うつもりもないけれども、日本では絶対公開しない映像だなあと思った。

宿に戻ると、ベルギー人二人、スウェーデン人二人など人で一杯。情報交換して一日が終わる。

12.9.11

1日目~2日目

予告通り、アイスランドの方の旅行レポート始めます。長いので分割で。

1日目:
 JFK空港のアイスランド航空ロビーは、明らかにヨーロッパ人で一杯。というかアジア人は私だけである。激しく懐かしいアウェー感が早くも復活。23:45頃にケプラヴィーク空港に到着、タクシーで宿に向かう。相部屋なので中で電気を付ける訳にもいかず、暗闇の中シーツやらリネン類をセットし、睡眠。

2日目:

 留学用の荷物を宿に預け(2500kr)、レイキャビーク行きのバス停を目指すもどの方向かわからず、迷ってるうちに一本逃す。9:15発の次は11:30。仕方なく宿に戻り、他の客と今度は一団になってバス停を探す。これから数カ月レンタカーでアイスランドを周るというユダヤ人カップルと、カナダ人の女の子と。ユダヤ人の男性の方、私の荷物を途中持ってくれた。紳士!カナダ人は山用リュックと手提げかばん一杯にビール・ウィスキー及びアイスランドの酒などの酒類を持っていた。リュックは15キロあるそうだ。


 外は晴れ。今まで一カ月もいたニューヨークと比べると、空が果てしなく低く思える。おそらく、高層ビルなどの高度を比較できるものが無いからだと思う。そして、だだっ広く山が無い。遠くに少し見えるだけ。空の面積が広いためか、一度に実に様々な種類の雲が見える。 バス停らしきところで待っていると、後ろにあったドライブスルー式の売店のおっさんが顔を出し、バスが遅れることを教えてくれた。


レイキャビークに着くと、早速現在地がわからない。近くのアイスランド人らしき人に聞くと、親切に教えてくれた。そのまま荷物を引きずり、今日の宿を目指す。通り名が複雑で覚えきれず途中でまた迷ったが、地図とにらめっこしていたところ、車に乗ったおじいさんが手招きする。これまた親切に、道を教えてくれ、無事辿りついた。すると、この宿では荷物預かりはタダだと発見。畜生と思ったが後の祭り。


 既に午後1時を回っていたので、Settlement Exhibitionを訪れた。最古のバイキングの家を保存してあるというだけの施設なのだが、展示がハイテクで驚いた。まず、壁に360度張り巡らされたアイスランドの風景に、ところどころ四角く区切られた場所があり、近寄ると、当時の生活音の再現と、当時の装束を着た人々がその暮らしを再現する映像が流れる。それが、再現映像そのままではなく、登場人物を白くぼんやりとぼかしているところが、何だか「土地の記憶」という雰囲気を醸していてとても素敵だ。その他にも、タッチパネルで説明を見ることができたりなど、私の語彙では説明し尽くせないほどのハイテク展示の山に遭遇した。また、遺跡自体の真ん中の炉の部分にも、ある角度から見ると本当に火が灯っているように見える仕掛けが施してあり、素敵だった。中世とハイテクのコンビネーションが絶妙な展示だった。

 見終わったあとで、うっかり昨晩からずっと食事をしていないことに気付く。そろそろ限界を感じ、宿に帰るとカナダ人の女の子に出会う。運良くベジタリアンだったので、アレルギー持ちの私にも優しい、ベジタリアンレストランを知っていた。喋りながらレストランへ連れて行ってもらう。レストランに置いてあった水は三種類。レモンのスライス入り、オレンジとレモンのスライス入り、リンゴのぶつ切り入り。正直味は特に変わらない。ホステルのシャワーは、聞いていた通り硫黄のにおいがするお湯を出した。

1.9.11

金星特急10話

読めましたよ金星特急!
わざわざ持ってきてくれた友に感謝感謝感謝。
今回もまた盛りだくさんな回でしたね!
さて、いつも通りネタばれます。









地図を更新していて感じたことですが、どんどん登場人物たちがグラナダという一点に集結しつつありますね。王子一行は着いてしまったし、錆丸一行は海を越えればすぐだし。雷鳥様の一行も、アンダルシアにいるのでもうすぐですね。

まずは女性たちから。

彼女らの様子が、だんだんわかってきましたね。
金星の庭に連れてこられた女性陣:

彗星
マリア
クリスティーナ・ベルツ
シータ・クマーリ
ヤスミン・アッディーン
ミシェル・べアール
ヤグチ・ユキ(行方不明)

食べることも眠ることも必要のない、「どこでもない」場所にいる少女たち。彗星が完全に、面倒見役というか、「頼りになるおねえさん」に。姫発見のときの彗星はかっこ良かった!
そして、蜥蜴テレビすごい。酷い。金星は、生物の目から見えた映像を任意の場所に投射することができる、ということなんでしょうか。
しかし、金星パワーの影響がランダムに現われるのは、ああやって金星の気分で起きてるからだったのか…。さすがに彗星もショックですよね…。

緑の庭と金星を夢見ていたはずのヤスミンの弟の所在についても、気になるところですが、今のところ全く出てきません。ヤスミンにああいう夢が見れて、弟君が金星に恋できたってことは、エジプト発の特急、目的地に着いた…んだよ…ね?


雷鳥様一行:
無名が相変わらず苦労人ですね。そしてイェニツェリに狙われながらも、あっさりそれらをなぎ倒し、アンダルシアまであっという間に行ってしまう雷鳥様の一行。一鎖二鎖コンビでは、この二人が最強なんじゃないかという気がします。 
そういえば、ハハリ・ジュニアって、よく考えたら名前じゃありませんよね!(よく考えなくてもそうだ)彼の本名は何なのでしょうか。


錆丸一行:
また錆丸が一段とかっこ良さを増してる!というか、怖いくらいぎゅんぎゅん成長してますね。精神的にも、身体的にも。イラストが成長しすぎて誰だこれ状態…。
そして、三月と錆丸のやりとりにはじんわりきました。大人な錆丸と、対して子どもな三月。戦場で育った彼には、ゆっくり成長している余裕などなかったのだろうなぁ。
夏草の出自もまた、一層気になります。彼は母親の顔だけを覚えていて、そして漢字が読めて。
でも、三月が忘れていたいものを抱えているとしたら、読書中毒の夏草も同じなような気が。そういえば、前に確か三月が、未読の本が切れると彼にしか分からない程度に機嫌が悪くなる、とか言ってましたが、三月が気付く程度ってどれくらいなのかが気になります。今回10話にも「未読の本が切れそうでハラハラする」と夏草本人が言ってましたし、読む本が無くなると何かが起きるんじゃないかと期待してます←
とりあえず、彼はバベル出身じゃないかと勝手に思ってます。


王子一行:
…ヴィットリア様!
人形やらキラキラドライバーやら、ファンシーな小道具をお持ちですね。
というか、アルベルト的な性格とかなりの思考力を持った子どもって、かなり危険な気が。残りの三人が彼女に振り回されるのが目に見えてますね。
…彼女が、ユースタスが女の子だと知ったら、どういう反応をするか…怖いなあ。それとも、あっさりお友達になるという展開へ転ぶか、どちらかでしょう。

ユースタスの出自についても、もう少しわかりましたね。
以前私が騒いでいた、「ユースタスという名前は英語圏の名前」は、リアルユースタスの母が英国人だということで解決しましたね!名前がちゃんと各国の読みになっていて、ごちゃまぜになったりしていないところは本当に凄いです。国ごとの名前がものすごく調べにくいのは分かりますが、あり得ないはずの組み合わせを目にすると、どうも話に入りこめなくなるのです。

彼女の故郷は地中海に面したフランス、8歳までの名前はジャンヌ、実年齢は23歳。もらわれた先は、スウェーデンのユレンシェーナ伯爵家。
…というのを、砂鉄に語るとは!
(ユースタス=砂鉄)←野次馬殿下の関係のバランスも、ますます面白くなってきました。
しかし砂鉄、あの彗星をどうするつもりなんだろうか。話せば分かる…とか…無理そう。…もしかして、砂鉄、気付いてないとか…?「目が覚める」発言は別の意味(無名の気持ちに対してとか)があったとか…いや、ないか。

銀魚の力は、14歳のときに与えられたようですね。てことは、9年前…!


伊織一行
デリーで戦うミヤザキが、一層哀れになってきましたね。何考えてるのかよくわからない美男美女2人に振り回される彼の無事を、心から祈ります。
そして、射手座あんた誰の依頼を受けたんだ!主語が抜けてるぞ主語が!怖いじゃないか!しかも、錆丸が生きてても特に嬉しがる様子も無いのが薄気味悪いよ。
彼女が敵として現われたのか味方として現れたのか、ただそれだけが気になります。


以上、まとまりのない感想の書き散らしでした。