28.1.11

特急気味な諸々

もともと英語の観光サイトからひっぱってきたものです。リンクは下の記事から。
ざっとかいつまむと…

”ウズベキスタンの伝説
都市ミズダハンの支配者の娘、マズルムハン(?Mazlumhun)は、貧しい若い男に恋をした。マズルムハンは王女であり、彼は建築者(っても大工レベルでしょう)であった。王女は他の求婚者をすべて退けたため、父親は、空ほどに高いミナレット(光塔)を一夜で建てることのできた者に王女をやると言った。男はその通りミナレットを建てたが、父親は娘をやることを拒否した。絶望した男はミナレットから飛び降りた。その後をマズルムハン-スール―が追った。彼らは共に埋葬され、ミナレットの煉瓦で大きな霊廟がその上に建てられた。それが現在のマズルムハン-スール―廟なのである。”

というお話。
しかし、これは結構大きな都市の中の建造物なので、違うんですよね。実際に「嘆きの王女」の伝説なんてある可能性はすごく低いというかゼロに限りなく近いです。

でも、金星をきっかけとして見つけられて、面白かったのです。
「死んで一緒になる」という考え方は、この地域にもあったことがわかって、興味深い。自殺がタブーではないこと、貧しい男と高貴な女性の悲恋物って、どこにでもあるものなんだな、ということも。愛のための塔が自殺の道具になっちゃうって哀しいな、と一瞬思ったけれど、死によって結ばれた、と考えればやはり愛のために使ったのか。そうしてその心は、とうとう父親にも伝わった。
 しかし、高貴な男と貧しい女という組み合わせが少ないのは、何故だろう。簡単に妾にできちゃうからか。


 それにしても、「空ほどに高い塔」の話、色んなところにありますね。やはり当時の人も、どんどん進歩していく建造技術を見て、いつか空と同じくらい高い建物だってできるかもしれない…と、未来を予想したのでしょうか。


バベル伝説
 そして空レベルに高い建物伝説の代表格、「バベルの塔」。嬉野先生のバベル伝説の改竄版を読んだとき、リアリティをだすために聖書を適当に変えたのかな、と失礼ながら思ったんですよ。あの話は、言語の多様性を説明する神話であると同時に奢りに対する警告と理解される話なので、そうやって安易に変えると意味が通じなくなるのにな、と失礼ながら思っていました。
 3巻で、その改竄にも意味があるのだと分かって嬉しい。

「人々はシンアルの野に集まり、煉瓦とアスファルトで天まで届く塔を作った。世界中の民族がそこに押し寄せたが、入れずにこぼれ落ちる民族もいた。こぼれ落ちた民族は、塔で使われている言葉を覚えることができず、仕方なく彼らにしか通じない言葉を作った」(1巻100ページ)

 この聖書の箇所が改竄されているというのなら、それは①金星(あるいは類似する)パワー、②政治的権力(純国語普及委員会の出番か?)、の二つが考えられると思います。しかし、共通語たる世界語を習得することのできなかった、人里離れた場所に生きる「バベルの民」のそないを考えると、魔法パワーで一気に世界語達成☆というのは考えにくい気がします。要するに漏れる人々もいたわけなので、やはり人間の力によるものかな、と。人間の組織が、知識(或いは好奇心)のありすぎる殿下を殺そうとしていますし。




関係ないですが、「スカイスクレーパー」は「空をかするもの」で、なんだか爽やかなイメージがあるんですが、「摩天楼」って言うとなんだか下に犇めくゴミゴミしたものや、灰色のビルなんかを想像しませんか?良く考えてみれば「摩天楼」は「スカイスクレーパー」の日本語訳なんですけれど。

…なんだか、今までになく頭を使っているような気が。この情熱を普段の勉強にも注げたら、きっと今よりは優秀な人間になれるんだろうな。





そうそう、今日初めてブログに「統計」という項目があるのに気付き(←)、見てみたんですが、意外とここへ来てくださってる人が多いのに驚きました。ありがとうございますm(_ _)m

そして国別の統計を見たところ、1に日本、2にアメリカ、までは予想できたんですが、何故か3位にラトビアが…!ラトビア在住の日本人の方でも来てくださっていたのでしょうか。他にもマレーシアなど…。何にせよ、まさかこんなに色んな方が見てくださっていたのだとは思いもしませんでした。これからはもうちょっとまともなことを書くようにします(と言いつつ、こんなアホ記事を上げてみる)

27.1.11

金星世界考察2+追記

金星特急の話です。懲りません。

息抜きにネットで読者さま方の感想を読んでいたとき、すごいことを指摘している方が。

3巻の206ページに、「五世紀以前、おそらくはイスラム王朝の遺跡か」って文があるんですけれど、五世紀以前のイスラム王朝なんてもんは、あり得ない、と鋭く指摘しておられました。

はい、WaYaは数字に弱い人間なもんで、年号なんてもう受験期に日本史のを詰め込んで放出して忘れた以外、ほとんど覚えていません。なので、辞書で調べたところ、イスラム教の創唱者のムハンマドって、570年頃~632年(大辞泉)の人でした。イスラム教が成立したのは7世紀。それに加え、世界語が使われ出したのは200年前あたりだという殿下情報。それとこれとを合わせると、200年ほど時代がずれている、ということになるのかもしれません。


「嘆きの王女の壁」っていうのも、ちょっと気になりますね。「嘆きの壁」ならヘロデ王の神殿の壁として有名ですが、王女となると、聖書関係だったら出てくるのはサロメくらいしか思いつきません。あ、あとシバの女王(王女じゃない) 
その他の王女については知識が皆無なのであっさりギブ。
と、一度は書いたんですが…princess, central asiaで検索してみたらこんなのが。ウズベキスタンの伝説だそうです。また今度時間があるときに内容を書きたいと思います。


そして、殿下が写していた文字について。
「星形のような奇妙な文字」「放射状の突起の位置が発音を」表す(=表音文字)、「よく似た文字を黒海近辺の遺跡」(207)で見た、というさらなる殿下情報。
 黒海近辺は、11世紀あたりまでローマ帝国およびビザンティン帝国に支配されていた地域。てことは、ギリシャ文字?でも、ギリシャ文字が中央アジア草原地帯で使用されてたってのも微妙ですね。
中央アジアの草原地帯ってウラル・アルタイ諸言語の地域で、特に現在ではキリル文字表記のはず。で、適当にあたりを付けてトルクメニスタンの文字を調べてみたら、もとはアラビア文字で今(ソ連時代以降)キリル文字なのだそうです。
「黒海近辺」というのをトルコだと解釈すれば、遺跡に刻まれていたのはアラビア文字かギリシャ文字ということになります。しかし、ここで問題が生じてくるのは、文字の形。アラビア文字は、「放射状」とか「星形」とは言えない気がします。形の上で星形と言えなくもないのは、やはりギリシャ文字(の大文字)でしょうか。
1月27日追記:色々辞書をめくっていたら、「ソグド文字」というのと「アラム文字」というものにも突きあたりました。特にアラムの方は中央アジアを含むかなりの広範囲で使われていたらしいので、アリかもしれませんね。
 
 そして、トルクメニスタンを調べているうちに、殿下の見た遺跡かも?というものが。メルブ遺跡です。「城壁がめぐっている」「紀元前1世紀ころに仏教が入ってきたと考えられ、当時の仏塔や僧院が残されている」(ウィキ)ということです。カラクム砂漠の中のオアシスなのだそうです。「みじかい草と石ころしかなかった幕営地から数10キロほど駆けてきた」(203)という訳なので、一応合ってる?ちなみに、最後はチンギス・ハンに攻められて滅亡したらしいです。

以上、現実逃避を兼ねた考察でした。


日付変わって追記編集
某様より、「聖マセッティ騎士団はマルタ騎士団がモデルではないか」とのご指摘をいただきました。
なるほど、いくつもの条件が合致してますね!地中海、イタリア付近、カトリック、騎士団、昔領地もってた、と。
そしてそこへ縁者を派遣することがステータスであるのなら、ユースタスが母親から「買われた」というのも納得がいく。だから家名を汚してしまったユースタスは、養父の元にはもう戻れない。という仮説をたてられていました。
教えてくださってありがとうございましたー!!

16.1.11

つぼにはまった

Diana Wynne Jones
Greenwillow Books
発売日:2001-08-07



こちらも読んでしまいました。絶賛不勉強中!
Howl's Moving Castleの続編です。
このレベルの児童書だと、語彙の勉強になるという言い訳すら聞かないですね(^^;)しかし、絶対に日常生活では使わない語彙だけは身に付くという…。
あ、ここからネタばれます。



さて、こちらの物語はアラビアン・ナイトベース。アラビアン・ナイトのお決まり要素が続々出演。魔法の絨毯、ジン、ジーニー、お姫様、王子様、盗賊。でも、ソフィーとハウルと息子くんとカルシファーとジャスティン王子が、さりげなーく活躍しています。全員、元の形を失ってるので、最後の最後まで分からないわけですが(笑。

しかし、ハウルがカタカタ震えてるのが可愛いし、ソフィーがでかくなるのも素敵だし、カルシファーがおだてるとすごい力を発揮するのも、ジャスティン王子の柄が悪いのも、楽しいものですね。

そして、ハウルによってソフィーが猫に変えられてる間に、息子が生まれるとは、すごい展開。しかも、「モーガン」っていかにも過ぎる名前(笑。強力な魔法使いになることが予想されます。

それにしても、DWJの「続編」って、何だか同人誌じみた雰囲気と言うか、二次創作的な雰囲気がありますね。キャラクターで遊んでるからでしょかうか。


さらに調べていたら、次の「続編」も、一昨年発行されていた…!こちらです。
なんと、邦訳は出ておりません!何で…1巻ジブリになったのに…きっとみんな読むから!(しかし自分自身、日本語訳が読みにくいと感じたのもまた事実…でも、あれがベストな訳ではあるんじゃないかとは思う。ダンの詩の訳には若干違和感があるにせよ)
Diana Wynne Jones
Greenwillow Books
発売日:2009-06-01

こちらもまた、主人公が別でハウル御一行様は「ゲスト出演」(公式サイトにそう書いてあるんです!)
イギリス版とアメリカ版が(当然)あるんですが、ハリ○タのように変えられていると嫌なのでイギリス版(らしきもの。ポンドの価格しか書いてないので)を注文したら、届くのにえらく時間がかかっています。
 そうそう、ハリ○タのアメリカ版って、タイトルとスペリングだけ違うのかと思いきや、実は内容まで変更されているらしいです。アメリカの事情に合わせて、どのキャラクターがどの人種か、はっきり分かるように書きかえられているのだそうです。私は読んだことがないので、未確認なのですが…。興味深い変更ですね。入れ込んでる人には、受け入れがたいかもしれませんけれど。

ちなみに、これらの本は太っ腹な出版社ハーパーコリンズ様のbrowse insideというサイトで、何章目かまで読むことができます。本の雰囲気(と難易度)がつかめる程度の量を読めるって、ありがたいです。1ページや2ページじゃ、分かりませんもの。

13.1.11

ハウル続き

ハウル原作で、ハウルに向けた荒地の魔女の呪い、という形で出てくる詩について。

SONG (Go and catch a falling star)
by John Donne
ちなみにこの人、「金星特急」に出てきたジョン・ダン氏のモデルだそうです(いい加減にした方がいいと思うけど著者様がおっしゃっていたので事実です。)

GO and catch a falling star,
Get with child a mandrake root,
Tell me where all past years are,
Or who cleft the devil's foot,
Teach me to hear mermaids singing,
Or to keep off envy's stinging,
And find
What wind
Serves to advance an honest mind.

If thou be'st born to strange sights,
Things invisible to see,
Ride ten thousand days and nights,
Till age snow white hairs on thee,
Thou, when thou return'st, wilt tell me,
All strange wonders that befell thee,
And swear,
No where
Lives a woman true and fair.

If thou find'st one, let me know,
Such a pilgrimage were sweet;
Yet do not, I would not go,
Though at next door we might meet,
Though she were true, when you met her,
And last, till you write your letter,
Yet she
Will be
False, ere I come, to two, or three.

流れ星を捕まえろ、
子どもと共にマンドレークの根を取ってこい
過去の年月がどこにあるか、
或いは悪魔の蹄を割いたのがが誰かを教えてくれ
人魚の歌を聞く方法を、
或いは嫉妬の棘を退ける方法を教えてくれ
そして見つけてくれ、
どんな風が、
正直な心を進ませることができるのかを。

もしあなたが奇妙なものを生まれつき見ることができるのならば、
見えないものを見ることができるのなら、
一万の昼と一万の夜を乗り越えよ、
老いが雪のような白髪を積もらせるまで
そなたは、再び戻るときには、私に語るがいい
今まで見たこともないような奇跡の数々を
そして誓うのだ、
どこにも、
誠実で美しい女などいないと。

もし見つけたなら、知らせて欲しい
そのような巡礼は甘美なものだ。
だが、そうはしないでくれ、私が行くことはないだろう、
隣で我々(多分、女と自分)が会うかも知れないにせよ、
あなたが会ったときに、彼女が誠実だったにせよ、
そして最後に、あなたが手紙を書いた時までそうだったとしても、
しかし、彼女は
不実で
あるだろう、私が来る前に、2人か、3人に。
※直しました。ですがまだ誤りがあるでしょう。解釈によって訳が分かれるところもあります。大体こんな感じ、ということです。


高校での記憶を手繰って手繰って、普通に解釈するならば…
第一スタンザ:不可能なことを列挙し、これが可能であれば女性というものもまた誠実であるだろうと主張
第二スタンザ:どんなに長く旅をし、様々な奇跡を見たとしても、誠実で美しい女性はどこにもいない、と主張(しかし前半2行がこれではいまいち説明できないorz)
第三スタンザ:もし見つけたなら、作者も彼女に会いに行きたいと言いかけるが、やはりやめておこうと考える。なぜなら、結局彼女が浮気しないことなどあり得ないから

という感じでしょう。もちろん、意味深な詩なので異論は沢山あります。

で、ハウルに出てくるのは、第二スタンザまで。呪いも、どうやら第二スタンザまでのようです。
こちらの解釈は、結構ストレート。
第一スタンザの不可能な事柄のリストは、ハウルの世界ではまああり得ること。これらの条件は、ハウルへむけられた呪いが発動するためのステップとなっています。
Thou, when thou return'stは、呪いが発動すればハウルが荒地の魔女に捕らえられることを意味します。最後の三行は、分かりにくいのですが、ハウルが一人の女性を愛し続けることができないことを意味しているのかもしれません。

ちなみにこの呪いのおかげで、ハウルの歳がわかります。生まれてから一万日=27歳ですね!

以上!

+
そうそう、この詩、結局女性の性質について語ったものだという解釈が一般的みたいなのですが、詩全体にちりばめられたファンタジー要素のある言い回しのおかげで、別のファンジー作品「Stardust」Neil Gaiman著にも使われています。ちなみに映画化もされていて、意外と面白いです。敢えてファンタジーの王道を突っ走ってる作品だと思います。

12.1.11

Howl's Moving Castle

Diana Wynne Jones
Greenwillow Books
発売日:2001-08-07


読み終わりました。勉強が手に付いてないのがバレバレですね。

昔(日本語で)読んだときは、何だかハウルがウザいのと蕪が不気味なのとソフィーが石頭すぎるのとで、あまり好きでない作品でした。
今読んでみたところ、面白いじゃないですか!←

最初から人生を諦めてるソフィー、鰻のように逃げ回るハウル、相変わらず結構怖い蕪頭。魅力的な面子じゃないか!と、今度は感じました。

自分のなかで何がどう変わったのか分かりませんが、このちょっとひねくれた感じのユーモアが好きになりました。

またあとで、感想を叫びに来るかも知れません。

11.1.11

金星特急、まだまだ

まだ語ります。
今日、思いついたこと。

錆丸の年齢、15ではない気がする。
で、じゃあ何歳だ、と考えていて、155cmって何歳のときの身長だろう、と思ったわけです。

調べてみたところ、平均身長は大体12歳で152cm、13歳で160cmのようです。
ということは、錆丸は12~13歳のときに成長が止まったのか…?
その仮定のもとに計算すると、+9年で21,22歳。兄との年齢差は4年か3年。
ユースタスを保護者視点で見ているという点を考慮すれば、22歳の線が濃厚?

…と、またくだらないことをつらつらと考えました。

9.1.11

ROOM

Emma Donoghue
Picador
発売日:2010-08-06


はい、読み終えました。読み始めたらすごい吸引力あって、4時間くらいかけてしまいました。
まあ、帯から想像した通りの話でしたが、案外あっさりしていましたね。
5歳児視点だからでしょうか、恨み辛みというものは感じられず。
この本に点を付けるのだとしたら、5点中3.5点くらいです。好みではありませんでしたが、それなりには面白かったです。

世界には「部屋」しか存在せず、外は「大気圏外空間」だと信じている男の子ジャック。彼にとっての人間は「母さん」と「ジャック」だけ。夜、彼が寝た頃に部屋の外からやってきて、色んなものを届ける「ニック爺さん」は、半分本物で半分うそもの。「部屋」の中の物はみな、ジャックの友だち。
「部屋」にあるテレビのなかでしか見えない外の世界を、ある日母さんが本物だと言いだす。外には山があって街があって、人がいるのだと初めて聞かされ、「部屋」から逃げ出そう、と言われる。

という感じのあらすじ。

で、これが和訳されるとして、問題になるのが、「部屋」の中の物の呼び方。ジャックは例えば、歯ブラシやマット、ベッドのことを定冠詞無しで呼んで、人格のようなものを与えている。それはどうやって日本語で表現すればよいのだろう。「ベッドくん」とかでしょうか。正直言ってそれくらいしか方法がないような、でもやりすぎると妙な可愛さが生まれてしまうような。

8.1.11

新年が

始まりましたね。
今年もよろしくお願いいたします。

去年は、本当に今までになく色んな事をしたり決めたりした年でした。
運転免許(まだ筆記試験残ってますが…)、学祭、ゼミ決定、留学…今までになく大学生な年だったかと。というか、学祭というイベントがこれほど楽しくこれほど大変だったのは、人生で初めてかもしれない…(一昨年は過剰労働で楽しいどころではなかった)。最初にして最後の、心から楽しめた学祭だった気がしますw

今年は、おそらく春は多忙、でも新学期から夏前までは(とある事情により)極度に暇、夏以降はやたら忙しくそして余裕が無くなることが予想されますが、頑張って学生やっていきたいと思います。留学中、特に初期は暗い記事を上げるかも知れませんが、多分一過性なのであまり気にしないでやってくださいね(と今から予告)

さて、今年初めて買った洋書は、これでした。
Emma Donoghue
Picador
発売日:2010-08-06



まだ最初の1ページ半くらいしか読んでないので何とも言えませんが、とある部屋のなかでしか生きたことのない5歳の男の子と、その母親のお話のようです。
でも、買ってから気付いたんですが…「オーストラリアで起こった実話を基にしている」と日本語帯に書いてあって…何故その部屋で暮らしてるのかが分かっちゃった気がします。当たってたらやだなあ。こういう最初に状況がよくわからない種類の本って、考えながら読んで行くのが楽しいのに。
+今ざざっと20ページくらい読んだのですが、どうやらそういう話のようでした。母子揃ってビタミン飲んでたり、運動不足にならないように狭い部屋で頑張ってたり、食事をかなり節約してる様子からしてどんぴしゃ。既に、お母様のけなげな努力の数々に哀しくなってきました。おおおおお…。

ちなみに、今年初めて買った和書は「金星特急1」だったり。実は1巻だけ持ってなかったのです。相変わらず頭のなかをがたごと走ってるんです。金星記事をもうひとつ書くことになったら、「金星特急」ってラベルを作ろうと思います。

本の感想を全部「読書」ラベルに突っ込んでたら、何だかカオスになってきました。せめて「和書」「洋書」くらい分ければよかった、と後悔しています。どっちの言葉をどれくらい読んだのかもう分からん。