30.11.10

名探偵と超人

しばらくぶりです。

ここ数週間は、学祭準備→学祭→燃え尽き症候群(軽症。酷かった友は、学祭後5日間位不登校でした)というありがちなパターンに巻き込まれ、すっかりブログをお留守にしていました。ずっとおざなりだった勉強も、遅れを取り戻さねばならず…。

そんな忙しい中、読み始めちゃったのがこれ

流行には、必ず一歩遅れて乗る人間ですので、例によって皆の熱が冷めたころに購入☆
もとがスウェーデン語なので、英語で読む意味はほとんどないんじゃないかと思いますが、値段がやたら安いのにつられて…。
とりあえず読んで数ページ目で「名探偵カッレくん」、数章目で「長靴下のピッピ」が登場し、テンションが上がったことを報告しておきます(←)
今、1/3くらい読んだのですが、裏表紙のIngmar Bergmanの映画と「羊たちの沈黙」が合わさったような作品だという主張は、眉つばのような気がします。ああいう、得体の知れなさは特にないような。

読了後に、また何か言いに出てくるかもしれませんが、とりあえずはこれくらい。

14.11.10

Dearest Tess...

時間が無いないと言いつつも、結局読んでしまった一冊。なんだかんだ言って読んでますね。
Rosamund Lupton
Piatkus Books
発売日:2010-09-02


アマ○ンUKのランキング見て注文したのですが、実は、届いた実物を見たとき、「あ、失敗したかも☆」と思いました。だって、売り文句&デザインがあまりにも陳腐なんですもの。

"Very clever, very surprising"
"You're missing. I'm coming to find you..."
"Nothing can break the bond between sisters..."

という文字が、キラキラ光る赤の文字で印刷されていて、いかにも「誘拐された妹/姉との感動の再会物語」という感じだと…。




本のデザイナーさん、宣伝を書いた方、そして著者さま、すみませんでした!
ページをめくっていくうちに、みるみる引き込まれました。

最後まで読んでやっと、なんでこんな陳腐な売り文句しか載せられないのかがわかりました。
だって、それ以外のことを書くと、ばっちりネタバレなんだもの。抽象的なことしか言えないわけだ…。
最初から最後まで、何が起きたかを頭の中で整理しつつ読まなければフルには楽しめない小説。

とりあえず、この小説を紹介したい私に言えることは、

1.Sisterに宛てた長い一通の手紙という形式で書かれた小説であること
2.失踪したSisterについての話であること
3.ロンドンが舞台であること

くらいでしょうか。
これ以上は絶対に言えない!しかし言いたくてたまらないので、誰かに読んで欲しいのです(笑。
 ちなみに、英語の難易度は、かなり低いと思います。
一人称で語れるので、複雑な構文などはありませんし、基本的には日常生活で使うような用語ばかりです。大体は口語的で、文学的表現はほとんどないと思います。ただし、いかんせん長いので、読み慣れてない人にはしんどいかも。

ペーパーバックが2010年9月に出たばっかりなくらいなので、日本語訳はまだ先のことだと思います。
というか訳したいですよ私が…!
良い訳者さんが訳してくださいますように。



10.11.10

最近はとにかく時間が無くて、趣味本もほとんど読めていません。
(あ、荒川アンダーザブリッジは読みました!)

とりあえず、この前読んだ一冊、Bog Childを。
時間が無いので、ざざっと紹介。
Siobhan Dowd
Definitions
発売日:2009-02-05




舞台は1981年のアイルランド、南北の国境近く。少年ファーガスが泥炭に埋まった、鉄器時代の「少女」メルの死体を見つける。メルを発見した時から、ファーガスはふとした瞬間に、メルの送った生涯の夢をみるようになる。ファーガスの生きている時代でも、メルの生きていた時代でも、人々の間の不信、憎しみが、色んな不幸を招く。でも、愛がないわけではなく、希望もつねにそこにある。何千年も前の女性と、現代の少年の生きざまが重なりあう、ものがなしいけれどすてきな物語。

児童書なので、すごく読みやすい…はずなのだけれど、現代語(というかアイルランド若者用語?)が多くて意外とつまづきました。読み進めるうちになんとなーくわかってきたりはしましたが、ちょっとひっかかることがありました。でも、全体的には文字も大きく文章もシンプルで、(テーマは重いですが)さっくり読める感じではあります。邦訳は未定のようです。北アイルランド問題を少しくらいは知ってないと理解しにくいので、児童書としてはきついのかもしれません。