21.1.10

1984読了感想

どうも、ここ最近かつてないほど頭を高速回転させているWaYaです。受験のときでさえ、これほど使わなかった気がします。しかしいくら高速回転したって自分の知力は高が知れていると、実感する毎日です。

ジョージ・オーウェル著、1984の私なりの粗筋です。半分はPRだけど残り半分は自分用(笑。自分の思考をまとめたかったんです。そのうちまともな感想も書きたいです。

どこに挿入しようか迷ったんですが…受験生の方、とりあえずお疲れ様です!あと2ヶ月ほどが勝負、頑張ってください!



あの世界を一言で表すなら、bizarre という言葉がぴったりだと思う。
bizarreだけれど、でも、不気味なほどリアルな世界。

自由のない、プライバシーさえも否定された階層社会。中産以降は誰もが 飢えていて、富を享受するのはほんの一握り。つねにどこかと戦争をして いる。そんな世界だけれど、(何故か)皆、反抗したりはしない。そ れは、Newspeakという言語によって思考さえもコントロールされているから。そして、ビッグ・ブラザーへの忠誠心と愛を植えつけられているから。

そんな中密かに反旗を翻そうとする男がいる。

男は、最新の注意を払えば、心のなかは誰にも分からないことを知ってい た。監視の目を欺く方法も、よく知っていた。そこで男は、小さな反抗を始めていく。いつか、この社会が倒れることを願いながら――

ここからネタバレです!!





反抗を始めた男はじきに、自らの人生を変えることとなる2人の人 間と出会う。
一人は女性で、彼の恋人、ジュリア。恋愛が否定された世界で、2人は奇跡的に出会った。
もう一人は男性。オブライエンは男が反抗を試みていることに気付き、反乱組織への参加を呼びかける。

男は反抗組織に恋人とともに参加し、組織のために命を捧げることを誓 う。
恋人との逢瀬も着実に重ねていく。それは彼の愛情の印であると同時に、社会への反旗の象徴でもある。

そしてある日。

恋人とくつろいでいた彼に、政府の手が伸びる。実はオブライエンは、政府 の手先だったのだ。彼と恋人は捕らえられ、拷問にかけられる。ありとあらゆる拷問を受け、彼が告白しなかったことは何一つない。恋人も言葉の上では何度も裏切った。しかし、彼の心だけは挫けなかった。

そう、心だけは政府が支配できない、聖域なのだ。

そう彼が考えた矢先、彼は最後の拷問にかけられる。彼が生理的にもっとも苦手とするもの、それを目の前に突き付けられたとき、彼はとうとう、心の中でも恋人を裏切る。

「俺じゃなくて、彼女をこの拷問にかけてくれ!!」

拷問・再教育のプロセスを経て、自らの今まで行ってきたことを悪と信じ社会に「復帰」する男。恋人とも再会するが、ジュリアもまた彼を裏切り、別人のようになっていた。しかし未だ男は、何故かビッグ・ブラザーを愛することができないのだった。

そして数年後。男は突然気付くのだ。彼は、ビッグ・ブラザーを愛している、と。

男は涙を流す。それがビッグ・ブラザーに対する感謝の涙なのか、はたまた自らの心の喪失を嘆く一滴なのかは、誰にもわからない。

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