26.4.11

中世語り



昨日、数時間かけてこの2冊を読みました。
両方とも、中世イングランド関連の書籍です。
専門書ではなく一般の人向けなので情報量は多くはないのですが、著者の桜井さんの語り口や個人的な感想、見解などが交えてあり、面白く読める本だと思います。
この分野そして時代が大好きな人が、素人にも伝わるよう、その面白さや楽しさを語る本、とでも言えばいいのでしょうか。
色んな人に、この楽しさを広めていこう。
そんな熱意が感じられる本だと思います。

何分語り口が軽いので、この分野をこんな軽率に扱うな!と思う人もきっといるとは思います。でも、こういうタイプのものも必要だし、やっぱり基本は楽しむことじゃないか、と私は思うのです。

19.4.11

星屑

Neil Gaiman
Bt Bound
発売日:2000-01

読みました。お星様が、ちょっと嫌な子だったのに驚きました。まあ、自分を「捕まえた」相手に礼を尽くす必要なんて、よく考えたら全くないんですが。そして、主人公のお母さんが猫耳なのにも。映画…では、普通の女の子だった気がするんだけれど、どうだっけ…と、しばし考え込みました。

さて、やっとこさ新年度が本格的に始まってまいりました。
今年は比較的自由に講義を選択できるので、とても楽しいです。そして、後期には留学。
3年生になるのなんて、本当に早いものですね。


4/20追記:授業中にぼんやりと辞書を調べてたら、ちょっと気付いたこと。
ハウルのCalciferってLuciferからきてたりするのかな、とふと思ったのです。Luceというのが確かイタリア語では「光」という意味だと聞いたことがあるけれど、ルシファーもそうなのかな、と思って調べたところ、もともとラテン語のlight bringing, morning starという語からきているようでした。星が落ちると悪魔になる。まさに、カルシファーのことじゃありませんか。
 そうするとCalciferのCa部分がなんなのか、という問題が残る訳ですが、こちらは何とも言えません。何か意味があるのか無いのか。いつか思いつくことがあれば、また。

9.4.11

Yes sir, yes sir...


こんな本を見つけて、読んでしまいました。

タイトルは、マザーグースより。
Baa, baa, black sheep,
Have you any wool?
Yes sir, yes sir,
Three bags full.
One for the master,
One for the dame,
And one for the little boy
Who lives down the lane.

羊飼いを殺された羊の群れが殺人犯を暴くために奔走する、コメディタッチのミステリーです。

登場羊の名前は色々想起させられるものばかり。
例えば、事件の探偵担当のMiss Maple。アガサ・クリスティのMiss Marpleを匂わせる名前で、実際の役どころもそのような感じ。
そして黒い雄羊、Othello。これには吹きました。読んだ方はわかるでしょうが、シェイクスピアのオセロは劇中で、敵役から「黒い雄羊」と言われているのです。さらに、この羊のオセロが送ってきた人生は、動物園とサーカスでの奴隷生活を含む、とっても数奇なもの。異国からやってきて、一度は奴隷となった経験もあるシェイクスピアのオセロの見事なパロディです。
物語の鍵を握る羊は、Melmoth。こちらはゴシック小説のMelmoth the Wandererが元ネタ。

と、こんな調子です。

さらに、何でも羊視点なおかげで、人間なら気付かないことに気付いたり、人間なら気付くことに気付かなかったりというのが面白いのです。物語のタイプは全く違いますが、何となく、斎藤洋さんの『白狐魔記』シリーズを想起させられます。
ただし、謎ときありきのミステリーとしては、ちょっと解明部分が物足りない気も。

この本、元々はドイツ語で書かれたものですが、邦訳も出ております。既に絶版となってしまったようですが…。『ひつじ探偵団』という本です。

ドイツ語の原作では2作目も出ているようなので、英訳が出たらまた読んでみようと思います。

3.4.11

アメリカ自然史博物館

とうとう行ってきました!
ナイト・ミュージアムで多くの展示物が登場する、あの博物館です。

博物館が制作しているiphoneアプリの中に「ナイト・ミュージアムツアー」なるものがあったので、それに従って右往左往していました。おかげで一回も迷うことなく目的地にすらすらと行けました。Metで迷いまくって挙句の果てに一階で「一階に行きたいんですけど」って聞いちゃった人間としては、ありがたすぎるアプリでした。

さて、忘れる前にナイト・ミュージアム関連の諸々の写真を上げときたいと思います。

まず、イースター島のモアイ像。は、フェイクだったのでパスします。映画で登場したガム噛んでるあれ、好きだったんですけどねー。

次に、あのCapuchin Monkey。ラリーをイラつかせ困らせる諸悪の根源とも言える彼です。



ティラノサウルス・レックス。



アフリカライオンたち。


アラスカムース、アフリカゾウ御一行様と黒サイは、暗過ぎてあまり上手く映らず…割愛いたします。

マンモスさん。の骨。


ダチョウ一家。下に雛がいるの、見えるでしょうか?



以上です。
この博物館、昔からジオラマに力を入れていて、できるだけ自然な光景にしようととても努力しているようです。


と、ここら辺まではものすごく「自然史」な感じなセクションなのですが、実はこの展示には続きがありまして、歩いていくとアフリカやアジアの人々の暮らしセクションに繋がっている訳です。そして、民族衣装を着てそれらしいセッティングでポーズをとるマネキンたちがそこらにたくさんある訳で…。そこら辺がアジア人としては、「…(汗)…(生態?観察?)…」と、思ってしまうところかと。

そして、日本コーナー。

この左の埴輪レプリカ、何だか鎧がどうもおかしい気がするのですが…日本史に詳しい某様や某様、どうでしょう?アリですか?(半私信)



そして、博物館に行く途中で見かけた、ビルとビルの間に挟まれた小さな家。



さて、帰国まであと2日。もうあと行くところもありませんので、今後は読書感想メインに戻るだろうと思います。

そうそう、荒川弘さんの新連載が6日に始まるそうですね!農業高校の学園ものだとか。荒川さんならではの作品を楽しみにしています。
そして、あと一カ月と少しで金星特急の最新話が読める…!こちらも楽しみ。