13.6.10

中間地点にはまだ遠い

Moby Dick47章まで来ました。
 あまりにも複雑な文章が羅列しているので、そういうところは日本語で読んじゃおっかなあと思って図書館で借りてみたら、こちらの方がうんざりするほど難解でした。翻訳すると対象年齢が上がるっていう法則に忠実に従ってるみたいです。
 というわけで、三回読んでも分からない文はスルーするという自己ルールを作りました(←)。おかげでサクサク読み進めております(え。
 物語の背後に、何か別の暗喩的な物体がうごめいているのは感じるんですが、そんなところまで読みこむ余裕は全くありません。話を追うだけで精いっぱい。いつかもう一度読んだときに、今よりは分かるようになってるといい。

 しかし、現在は白鯨小休止中。課題のために、Frankenstein, or the Modern Prometheusを読み返しているのです。高校で勉強したときにはひたすらだるかったけど、今読んでみると意外と面白いです。当時は怪物とフランケンシュタインが表裏一体に描かれているとか言われてもぴんと来なかったんですが、その本当の意味が初読から4年目にしてやっとわかったような気がします(遅)。でも、やっぱり微塵も怖くないです。むしろ、怪物に同情してしまって、ヴィクターが嫌いになってくる。なんて弱いんだこの野郎、と。といいつつ、怪物の方もけっこう脆いところがありますが…。
 
 関係ないですが、日本語でフランケンを読みたいと思ってる方は、創元推理文庫のバージョンをお勧めします。原文に忠実な訳ではないかもしれないけれど、一番すらすらと違和感なく読めると思います。個人的には、研究するのでなければスムーズさが一番重要だと思うんです。

 そして、金星特急2を買ってしまいました。図書館で予約するつもりだったのに、つい…。でも、後悔させない面白さでした!さくさく読めるものを切望していたので、救われた気分です。
 さりげなく鋭かったりする錆丸と、なんだかんだいって甘いけどやっぱり強い砂鉄と、相変わらず大食らいだけど色々怪しいユースタスの三人の旅。ところでこの三人組、親子状態になりつつあるような気がします。
 第3巻が今から楽しみです。

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