11.2.11

金星特急8話 感想

強烈な引きに耐えきれずに連載を追う形になってしまった『金星特急』の、第8話(小説ウィングス冬号)の感想です。ばっちりネタばれます。

とりあえず読む前に、冷静になるために、前話最後のそれぞれの登場人物の状況をまとめておきました。

錆丸(with夏草、三月、鳥屋のおじいさん):イスタンブールでイェニツェリ(with黒曜)に囲まれた‼銃撃戦の予感?

特急=ヨーロッパの入り口
砂鉄:月長石の仕掛けた毒吸ってあっさり意識不明
アルベルト:ボディーガードがあっさり倒れて驚く
ユースタス:襲われたショックでコンパートメントに引きこもり中

雷鳥、無名:アルベルトの依頼によりロサンゼルスへ(一体何をしに行った…博物館荒らしか?)

(前前話)
彗星、マリア:謎の庭園にて金星を名乗る少女に遭遇した白い服の女に出会う

と、こんな感じだったかと思います。

おっと、記者のミヤザキと穂村伊織は壁に押し付けられ押しつけつつある状態でしたね!




さて、本編に移ります。なんとなく、小説の進行に沿った具合だったりそうでもなかったりします。

穂村伊織、ミヤザキ:
 やたら物騒な雰囲気を漂わせたオープニング。なんと、伊織さんはものすごく弟ラブな方だった様子。ヤマザキを脅す→社長を出させる→インタビューと引き換えに大金手に入れる→錆丸追跡の旅に出る、という行動に出るとは思いもしませんでした。
 そして(ミヤザキをお供に)紅幇にまで乗り込み、暁玲に会ったのはいいけれど、えええ、暁玲!?
「どうしても金星に会いたいのです」「そして、引っぱたいてやりたいのです」(p141)
などとのたまうとは…。
 そうか、暁玲もゲスト出演じゃなかったんですね!これで、金星特急追跡ご一行のメンバーは、伊織、ミヤザキ、暁玲の三人となりました。

 あの劉強殿の遺木は、どうするんだろう。


錆丸、三月、夏草:
 相変わらずイスタンブールにて、イェニツェリに囲まれたままの錆丸、三月、夏草。銃撃戦か、と思いきや、何やら錆丸を生け捕りにしたいとの敵の目論見、三人は(時々敵をさりげなく撃退しつつも)逃げる逃げる。逃げるうちに、錆丸を狙っているのは純国普(正式略称)であることが判明。口を聞ける程度なら、痛めつけてでも捕獲しろ、とのお達しらしい。
 錆丸を訓練する三月、まさに狂犬。骨折れても治るんだよね、とかどこまでスパルタン‼!あと、いっぺん錆丸を敵に確保させておいてさらにその敵ごと確保してくるとは、何だか砂鉄が優しく見えてくるほど、手荒い扱いですね。
鳥屋のおじいさんも敵だったのか…!黒曜の師匠だったとは、なんてこった。
 そして、最後がまたもや凶悪なまでに続きが気になる感じに。三月はどうするんだろう、そして錆丸もどんな行動に出るか…。


雷鳥、無名:
 雷鳥姉さまが、ロサンゼルスではしゃいでいる!やっぱり無名は苦労性ですね(笑)
そして謎(?)の少年、ハハリ・ジュニア。ガキのくせしてFCUPとはな…。まあ、「たかいたかーい」とか言いながら子どもを10メートル放りあげる雷鳥様も雷鳥様ですが。いやもう本当に無名は苦労性ですね(再度)


彗星、マリア:
 白い服の女の子は、クリスティーナ・ベルツという名前。この子から事情を聞いて、さらにマリアの事情も合わせて、さらわれる女の子の条件がようやくわかりましたね。アットランダムでは、なかったんですね。
 条件とはつまり、「許されない恋」をしている女の子。
マリアは既婚男性との「不倫」、彗星は兄への愛、クリスティーナは女の子が好き。そして彗星の思考のなかでしか出てきていないものの、楽士と恋をしたマハラジャの娘に、弟の恋した金星に嫉妬したヤスミン・アッディーン。 
 では、何のために集められたのか。マリアがものすごく単純な指摘を。金星は恋の相談がしたい、きっと金星も許されない恋をしているんだ、と。こんなふうに簡単に思いついてしまえるところ、マリアも本当に素敵なキャラクターだなあ。彗星は「あるわけがない」と否定しているけれど、マリアの答えが真実である気がします。
 しかし彗星さん、ごくごく平和的に(多分…)、バドル・アッディーンさんと会話したんですね!兄とは対照的。


金星特急=バルカンの山間部を走行中。次の停車地は、グラナダ!スペインですね。
砂鉄、ユースタス、アルベルト:
 さて、今回のメインとも言えるであろう、わかりやすくピンチの三人組。瀕死の砂鉄に、砂鉄が死んだら死亡決定のアルベルトにユースタス。
 でも、いくらなんでもこもりっきりのユースタスに「黒の二鎖が死にかけていますよ」はないだろう殿下よ‼!そしてそれを聞いてあっさりコンパートメントから飛びだしてしまうユースタスの必死さが可愛い(などと言っている場合ではない)
 月長石の所へ行かなければ、と考えるアルベルトに、砂鉄の一言「オイ眼鏡」。…うわあっ、言っちゃったな…。「半死人と口論しても仕方がない」と思っておきながら、次の一言「高給で雇ったのにあっさり倒れたボディーガードさん」で復讐してしまうアルベルトも、大人気ないというかなんというか。ともあれ、ここでやっと劉強の砂鉄への「プレゼント」の中身が分かります。あの、例の強力な麻薬だったとは。
 月長石を脅迫しに行くアルベルト。そしていきなり(もともと耳ちぎられてダメージ大の)月長石に五石散注入‼さらに月長石の自尊心を粉々のバラバラにするような台詞を次々と…。でででででんか、怖いいいいいい!!
 ここで殿下と苦悶する月長石のイラストが挿入され、殿下の鬼畜な表情と月長石の苦しむ顔が恐ろしさを増幅させてきます。

 そして、留守を守るユースタスの元へ来た灘陸佐への言い訳:「殿下は今、シャワーを浴びています」(p173)「砂鉄はまだベッドで……寝ています。私も、シャワーを浴びたばかりで、まだ着替えも済ませていません」(p174)
 微妙な声音で返答する灘陸佐、もしかしてそれこそ三月の言ってたようなアレな関係をイメージしちゃったんじゃないでしょうかね(笑)まあ追い払えたから良しとして。

 アルベルトの行動が皆に知れ渡ってしまって、バドル・アッディーンが砂鉄とユースタスの所へ。動かない身体で何とか自分とユースタスを守ろうとする砂鉄が健気すぎる…。それにしても相変わらず、砂鉄はユースタスを「坊ちゃん」って呼ぶんですね。
 そしてそんな砂鉄を救うため、ユースタスが立ちあがった!上半身を泳ぐ銀の魚。神がかり状態となったユースタスに「平凡な」月長石が敵うはずもなく、あっさりと解毒剤ゲット。そして、イラストの神々しいこと…。
 ユースタスの力、とある「少女」に授けられたものだったんですね。これもやっぱり金星、なんでしょうか。


実に長々と語りましたが、以上です。最初は割と短くまとめようと努力していましたが、最後になって放棄したのが良く分かりますね(笑)


また今度、時間があるときに、新たに得られた情報の方の整理をしてみようかと思います。

追記:
といいつつ、グーグルマップで金星マップを作っておりました。
記憶に頼った適当マップなので、何か間違いがあったらご指摘をー。
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=212086683176723747870.00049bf76031fd1808927&ll=41.508577,27.246094&spn=71.912601,158.027344&z=3&brcurrent=3,0x0:0x0,0

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