15.6.11

書くことと語ること

金星特急を叫んだあとで、全く毛色の違うものを遠慮なく取り上げてみようと思います。
3つ、連続で語学に関する(かどうかは微妙な)本を読みました。

1冊目のは、世界の文字と言葉の代表的なものを取り上げて紹介した、言葉の図鑑のようなものです。
1言語につき見開き2ページという量なので、情報量が的度でわかりやすいと思います。文字の見本写真がたくさん組み込まれているのも、見ていて楽しい。文字の体系別にざっくりとした説明があり、それからそれぞれの言語を各専門家が解説していくという形です。
中にはネタ的な写真やらを仕込んでくれる書き手もいて、面白いです。
個人的に嗤ったのが、ハンガリー語の

Megörült
Megőrült

前者は「彼は喜んだ」、
後者は「彼は気が狂った」
だそうです。
これ、手書きのときは日本語の「ソ」と「ン」のように、とてもきわどくなりそうですよね!
ちなみに、残りの2冊の著者である黒田龍之助さんも「ロシア語:キリル文字」の項に記事を寄せられています。
いやしかし、世の中には色んな字がありますね!
その中でも漢字って、かなり特殊なんだな、と実感しました。


下の2冊は、前述の黒田龍之助さんの著書です。
名前は前から知っていたのですが、読んだことはありませんでした。
ひょんなことから『その他の~』の方の存在を知り、「役に立たない」「その他の」という言葉につられて手に取りました。で、図書館でその隣に並んでいたのがその次の本。

両方とも、面白かったです。
確かにご本人も申告しているように、黒田さんは少し「ずれた」方だということがひしひしと伝わってきます 笑。
言葉について考えたこと、知っていること、語りたいこと。両作とも、そんな事柄が詰まっていました。

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