22.8.09

獣の奏者Ⅲ,Ⅳについて

 少しずつ、感想がまとまり始めたような気がします。そこで、ぽつっと一番初めに受けた印象について一言。まだ一回しか読んでいないので、うろ覚えで間違っていることもあるかも知れません。また、すごく飛躍的な解釈と言うか意見を書いています。ご了承ください。



 私には、エリンが、イアルが、そしてシュナンとセィミヤが、守り人の登場人物とダブって見えました。ダブるというのは、完全に同じでキャラが被っているという意味ではなく、ある面において『天と地…』の完結後の「アナザーストーリー」のように感じられたという意味です。誰が誰とダブって見えたかは、『守り人』シリーズ読者ならきっとわかると思います。なので具体的には述べませんが、『守り人』の彼らと『獣』の彼らの信条には似た部分があり、そしてその信念が『獣』の世界ではあのように作用していったのだ、と。
 『守り人』は言わば、『獣』のⅡ巻での登場人物のポジションで大体完結しています。ですから私にはどうも、このⅢ,Ⅳ巻が『獣』の続きであると同時に『守り人』の続きでもあるように感じられました。もちろん、『守り人』世界には闘蛇も王獣もいないのですが…。

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