3.8.09

武術語り

 4月から護身術を習っていました。と言っても、大学の半期のみの授業なので、ほんのさわりしかやっていませんが。あと、先月からテコンドーの体験教室に通っています。体験教室なので、こちらもしょぼいもんですけれど…。両方とも、「守り人」や「鋼の錬金術師」などに出てくるアクションを垣間見ることができてとってもお得な気分です。テコンドーは、師範と手伝いにやってきてくれる道場生の男の子たちがひたすらカッコイイ(笑。例え某テコンドー道場HPに自分の写真がダメ出しコメント付きで載っていても、構いやしないさー!

長くなってしまったので、ここからread moreへ。興味のある方はどうぞ。

 護身術を習って感じたのは、急所や押さえ方を知っていれば大して力がなくても相手を倒せることもあるってこと。特に関節を固める技は、知っているだけで随分違うんだなぁ、と。力の無い人専用なので、連続技はないし、攻撃技も掌底打ちと前蹴りくらいしかありません(←これ決まると恰好いいですが)。首の締め方も習いましたが、そちらは相手にやるというよりも、自分が首を絞められたときにどうすれば締まりにくくなるか、という対策に重点が置かれていました。
 それと、最後の方に「銃の対処法」みたいなすごいことをやりました。物取りとかに銃を突きつけられた場合、どうすればいいのか、と。
 簡単に言うと、
①背中にピストルを突きつけられた場合:背中をそらせるようにしてグッと銃口に身を押しつけ、相手が押し返してきたところでサッと身をひるがえして銃身を掴み、グッと下にひねって相手の人差し指を折りつつピストルを取り上げ(引き金のところに人差し指が入っているはずなので、下にひねるとこの指が折れるんです)持ち手で相手のこめかみを殴る。
②正面からの場合:話しかけるなど、一瞬相手の気をそらせて、その瞬間に銃身を掴み下にひねってさっきと同様にする。
 の2パターンでした。
 これ↑を木製の銃で練習するんですが、練習相手に突きつけられただけで、ああ、命狙われてんな、っていう妙なリアリティと緊張感を感じました。普段、というか子供の頃の遊びでも、突きつけられるのはせいぜい手で作った即席ピストルくらいだったうからでしょうか。それとも相手の友人の目がマジだったかr(以下略)
 すっごく印象的だったのが、この練習を始める前の先生の発言。
 「殺すつもりがあるんだったら、向こうはピストルを持っててこっちは丸腰、絶対に負けるからいさぎよく諦めるしかない(すぐ撃たれちゃうからね☆)。でも、命までは奪うつもりがない時は、こっちのチャンスだ」
 だそうです。「諦めるしかない」の言い方がやたら怖くて、これ本当に本気で銃対策なんだな、と実感しました。先生のデモンストレーションもすごく速くて、銃を掴んでひねった、っと思った次の瞬間には相手のこめかみのところに銃を寸止めしている、という感じでした。それはそれは早くて、この人なら本当にできるだろうなぁと感じさせられました。
 でももし殺すつもりがなかったとしても、銃を取ろうとしていることがバレたら撃たれちゃいます。私が実際にやろうとしたら、もたもたしている間にバンとやられてしまうんだろうなぁ。

 テコンドーの方は、まだ始めたばっかりなので沢山は言えないのですが、やっぱり「護身」ではなく「闘う」とうことを目的とするものなので、連続技がすごいです。身を守る技より先に、相手を攻撃する技を習うところに決定的な違いを感じます。
 何よりテコンドーの華は足技。これ、本当にすごいです。めくるめくアクション系の漫画の世界です。母が韓流時代アクション劇をよく観てるんですが、あれのアクションを目の前でやって見せてくれます。
 とりあえず、今までに習ったのはパンチと回し蹴り数種類+かかと落とし。でも、家で練習しようがないので全然上達しません。もともとブランコから後ろ向きに落ちるような鈍くさい人間ですし、自分の上達は大して臨んではいませんが…。今は師範とアシスタントたちのアクションが見れるのがひたすら幸せです。

 注:こっからは、自分のわずかな体験と知識を基にしたへっぽこ考察です。間違ってる可能性が大ですから、軽く読み飛ばしてやってください。特にテコンドーの方はほとんど知識がありません(汗。

 私は昔、剣道を少しだけやっていたことがあるのですが、その動きとテコンドーとの動きの種類があまりにも違っていて、島と大陸でこんなにも違うのかと考えさせられています。いや、武器ありと無しでもともと全然違うのですが、例えば柔道と比べても、テコンドーの動きは別種です(でも柔道はやったことがないので、剣道と比べます)。くるっと回転したり、足を上げてキックしたり、パンチしたりととにかくものすごく激しく動くテコンドーと、「残心」など技を出した後の振舞いにも重点を置く剣道。
 テコンドーにも剣道にも「形」という決まった一連の動作を行う演武のようなものがあるのですが、(全部を見たわけではないですが)これもまた、随分雰囲気が異なります。剣道の方は、シンプルの極みをいく感じで、すごく静かです。無駄がない、というとテコンドーの方は無駄があるように聞こえてしまいますが、なんというか余分な部分をそぎ落としていったという雰囲気なんです。上手い人がやると空気が切れるような感じになります。また、剣道の形には相手が必要です。
 テコンドーの方は対照的に、一人でもできるみたいです。動きが比較的にぎやかで、ジャンプしたり蹴りを出したりと動きが激しいです。20代くらいの男にしか体力的にできない形もあるんだとか…。こちらも負けず劣らずカッコイイですが、技を高めるというよりは人に「魅せる」もののような気がしました(あくまでも私の主観で。今度詳しいことを聞いてきます)。

 以上、武術語りでした。自分がどれも半端にしかできないくせに何を語っとるんだ、というツッコミは勘弁して下さいね。

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