3.2.10

flora, fauna, biota

タイトルは今期覚えた英単語。語呂がいいので好きです。フロオラファウナ、バイオータ!
 テストはあと残り1つとなりました。今週のいくつかのテストでは「大脱走」のテーマ曲が頭の中で鳴り響きましたが、過ぎてしまったことなので気にしません。


最近の読書記録:テスト期間に入ったため、スピードは著しく落ちました。種類も日本語のものに転換。頭が疲れていると自分にとって簡単な方に逃げます。

一冊はもちろん、白井さんの「WOMBS 1

もう一冊は、嬉野君という作家さんの「金星特急 1」。ウェブマガジンのウィングスで、嬉野さんの「旅に出ないと死んじゃう病が」を読んで笑って、書いてらっしゃるブログに飛んで爆笑して、小説を借りて読んでみました。

両方とも感想を書きましたが、とても長いので追記に入れます。


WOMBS 1
白井弓子さん作

読みました。面白い!

粗筋は、なんだか上手くまとめられないので割愛して、いきなり脈絡のない感想をはじめます。ネタバレなし、だとは思いますが、多分読んだ人でないと意味が分からないかと。


「天顕祭」もそうでしたが、近未来のお話ですね。SF、だと思います。第一次移民と第二次移民(セカンド)、「ワープ」というか遠距離を不思議な力でつなぐこと、「人道」という言葉の使い方などに「精霊の木」的な要素を感じましたが、気のせいかもしれません。SFというジャンルを(某ドクターのドラマは別として)あまり読んだり見たり聞いたりしないので、SFとしてはよくある設定なのかも。

月が、丸くないんですね。白ではあるけれど、いびつな形をしている。

「ウームズ」のスペリングはWOMBSなのに、なぜBが発音されないのか?それは、英単語の語尾において子音が二つ以上重なると、一個目の子音が省略されるからなのです(←中毒だ!)。昔は全部発音されてたけど、言いにくいので自然淘汰されてしまったそうな。

"Within"って言葉の使い方も、何だか隠語っぽくて面白いと思います。「何」が入っているのか、敢えて言わない。そこら辺が英語っぽくない使い方で、色んな国の名前、色んな人種が混ざってるのに一つの言語を使ってることと合わせて、未来らしさを漂わせている。マナは金髪みたいですが、名前が日本っぽいですよね。あれは、地毛なんだろうか。


とにかく今後の展開が、すごく気になります。「こんなでたらめのニーバス」とか、「ここはニーバスの縄張りじゃない」っていうマナの発言を見て、ちょっと思ったんですが、マナはニーバスを見たことがあったりするんでしょうか。でも発禁のニーバスの画像を見たいとも言ってるから、やっぱり見たことないのかな。しかし、ニーバスって草食っぽいのになんで彼らから「戦って勝ちとった」という発言があるんだろうか。あと、実際、ニーバスは何者なのか。「転送器官」は明らかに生命体だと思うんだけれど、ニーバスが妊娠してもあの大きさになるのか、それとも人間に移植されているから異常なサイズになるのか。「緑」らしいけれど、それって光合成するって意味なんだろうか。葉緑体とかあるのかな。


セカンドとは?ニーバスとは?転送器官とは?
まだ謎だらけのストーリー、解明の過程をこれから楽しみに待っています。



ところで、「入ってる」って言葉を聞くと、インテル!って答えたくn(強制終了)


「金星特急 1」
嬉野君作

 私は、「ラノベ」と分類される類のものは(十二国記以外)ちょっと苦手な気がしています。食わず嫌いという訳でもなく、いくつか有名な作品を読んでみて、今一ツボに入らないかなあ、と。たまたま自分に合わないものを連続でチョイスした可能性も無きにしも非ずですが。

 …なんて、そんな私の考えを一気に吹き飛ばす程度に面白いです。
以下、感想。ネタバレが無い状態って、多分こういうのだと思います。

架空の世界で、
『花婿募集
条件:生殖能力のある男性
報酬:この世の栄華
金星特急:六月六日午後一時四十九分
応募主:金星』
という求人ポスターを頼りに列車の内外で繰り広げられる冒険。
「あり得ない」設定な割には、何だかふっと現実味が混ざっているのがツボです。
 たとえば、私たちのこの世界の歴史を踏まえて、小説の中の「現在」の世界が成り立っていること。東京駅の様子。ちょっとしたところから時折、現実感が立ち上ってくるんです。

さて、この応募主の金星様、列車に乗った花婿候補者たちに色々な試練を仕掛けてきます。列車車両が一部潰されたり、降りようとした人がとんでもないことになったり。その力は謎に満ちています。

どの登場人物も、腹に一物ありそうな人ばかり。主人公の錆丸についてもまだあんまり情報がなくて、怪しいんだか怪しくないんだかすら、はっきりしない。こちらも謎だらけで、ぶっちゃけ何一つ解明されないまま一冊が終わってしまいます。今後の展開に期待!

まだ1巻しか出ていないけれど、次が出たら絶対に読みたいですね。

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